米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 医学 -> オリンパス光学工業株式会社

発明の名称 内視鏡
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−63005
公開日 平成6年(1994)3月8日
出願番号 特願平4−221526
出願日 平成4年(1992)8月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
発明者 広岡 健児
要約 目的
内視鏡挿入部の内部に挿通される内蔵物が湾曲動作などをする際に湾曲管部内で座屈することのない内視鏡を提供する。

構成
内視鏡1の先端構成部6は、内視鏡機能部と超音波機能部とを配設しているので可撓管部8と比較して外径が大きく形成されるので、先端構成部6と可撓管部8とを連接する湾曲管部7はテーパ状に形成される。そして、先端構成部6の後方からは、固体撮像素子17に結像した光学像を光電変換して伝送するイメージガイドファイバ及び電気ケーブル束17a、吸引・送気・送水用チューブ14、超音波信号ケーブル束を中空部に内設した超音波探触子回転駆動軸21及び操作ワイヤ18などが湾曲管部7及び可撓管部8を挿通している。また、湾曲管部内に充填される内蔵物間の間隙を均等にとする略角錐状に形成した内蔵物移動抑制部材20を適宜な位置に配設する。
特許請求の範囲
【請求項1】 イメージガイドファイバ及び信号ケーブル束、送気・送水用チューブ及び超音波探触子回転駆動軸など複数の内蔵物を内設して構成する内視鏡において、内視鏡に内設されている内蔵物間の間隙を所望の間隙に設定する内蔵物移動抑制部材を軸方向に具備することを特徴とする内視鏡。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、内視鏡湾曲管部の先端構成部側が太くなるテーパ状に形成されることによって、湾曲管部の内部に充填されている内蔵物間の間隙が変化する内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より体腔内に細長の挿入部を挿入することにより、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じ処置具チャンネル内に処置具を挿通して、各種治療処置のできる内視鏡が広く利用されている。また、医療分野に限らず工業分野においても、ボイラ,タービン,エンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕を観察・検査するための工業用内視鏡が用いられている。
【0003】前記内視鏡には、内視鏡先端に配設された対物レンズ光学系によって結像された光学像をイメージガイドファイバ(イメージガイド光学系)で伝送して観察する光学式の内視鏡や対物光学系によってCCDなどの固体撮像素子に結像した光学像を光電変換する電子式の内視鏡がある。
【0004】また、超音波探触子から生体内に超音波パルスを繰り返し送信し、生体内から反射する超音波パルスのエコーを同一、或いは、別体に設けた超音波探触子で受信し、この超音波パルスの送受信する方向を少しづつ変化させることによって、生体内の複数方向から収集した情報を可視像の超音波診断画像として表示する超音波内視鏡がある。
【0005】前記電子式の内視鏡の挿入部の先端構成部には対物レンズ光学系及び電荷結合素子からなる固体撮像素子を配設すると共に、この固体撮像素子に結像した内視鏡像を光電変換して伝送するイメージガイドファイバ及び前記固体撮像素子から延出する信号ケーブル束、送気・送水用のチューブ、処置具チャンネルなどの内蔵物を密状態で充填すると共に、この内蔵物を挿入部内を挿通させて操作部、あるいは、ユニバーサルコードなどに延出されている。
【0006】前記内視鏡の挿入部を構成する先端構成部、湾曲管部及び可撓管部は、ほぼ同径に形成されているので、内視鏡の挿入部全長において内蔵物は密状態ではあるが適度な間隙で配設されている。このため、前記内視鏡の湾曲管部を湾曲操作したとき、挿入部に適度な間隙で内設している内蔵物は、互いに干渉し合って湾曲管部内を軸方向のみに進退して湾曲動作するので、内蔵物が軸方向以外に動くことによって発生しやすい内蔵物の座屈という問題がなかった。
【0007】しかし、例えば、先端構成部に対物光学系及び超音波探触子を軸方向に配設するような直視型の超音波内視鏡においては、先端構成部が可撓管部に比較して大径となるために湾曲管部の先端構成部側を太くしたテーパ状の湾曲管部を形成する必要があった。このため、湾曲管部を挿通する内蔵物の間隙は、先端構成部側が粗状態で可撓管部側が密状態となることによって、湾曲管部を湾曲動作させたときに内蔵物が軸方向以外にも移動しやすくなっていた。
【0008】なお、実公昭60−7681号公報には、湾曲管部の内周面にこの湾曲管の中心部方向に突出した複数の突起部を形成することによって、内蔵物の中で比較的硬質である処置具用チャンネルの軸方向以外への移動を規制して、他の内蔵物への損傷を抑制する手段が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように先端構成部側が太くなったテーパ状に形成された湾曲管部を有する内視鏡は、湾曲管部を湾曲動作させたときに先端構成部側の内蔵物の間隙が可撓管部側の内蔵物の間隙に比べて広いことから、先端構成部側の湾曲管部の内蔵物が軸方向以外に移動することによって座屈する虞があった。
【0010】また、前記先端構成部側を太くしたテーパ状に形成された湾曲管部を有する内視鏡では、内蔵物の大部分が湾曲管内周部の内周面側に配設されているので、前記実公昭60−7681号公報に示すような湾曲管内周面の中心部方向に突出させた複数の突起部を形成しても内蔵物の軸方向以外への移動を規制することが難しかった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、内視鏡挿入部の内部に挿通される内蔵物が湾曲動作などの際に軸方向以外に移動することのない内視鏡を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡は、イメージガイドファイバ及び信号ケーブル束、送気・送水用チューブ及び超音波探触子回転駆動軸など複数の内蔵物を内設して構成する内視鏡において、内視鏡に内設されている内蔵物間の間隙を所望の間隙に設定する内蔵物移動抑制部材を軸方向に具備する。
【0013】
【作用】この構成で、内視鏡が湾曲動作をしたとき、イメージガイドファイバ及び信号ケーブル束、送気・送水用チューブ及び超音波探触子回転駆動軸など複数の内蔵物は、内視鏡に内設した内蔵物移動抑制部材によって内蔵物間の間隙を所望の値に設定されて軸方向以外への移動が抑制される。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1ないし図3は本発明の一実施例に係り、図1は内視鏡先端部の概略構成を示す断面図、図2の(a)は内視鏡先端部の正面図、(b)は内視鏡先端部のA−A断面図、(c)は内視鏡先端部のB−B断面図、(d)は内視鏡先端部のC−C断面図、図3は直視型超音波内視鏡の概略構成を示す説明図である。
【0015】図3に示すように、例えば、メカニカルラジアルスキャン方式の直視型超音波内視鏡1は、体腔内に挿通される細長で可撓性を有する挿入部2と、この挿入部2の後端に連設された太径の操作部3と、この操作部3の側方から延出される電気ケーブルコード4及び可撓性のユニバーサルコード5などにより構成されている。
【0016】前記細長な挿入部2は、先端側より先端構成部6,前記先端構成部側が太くなるテーパ状に形成された湾曲管部7,可撓管部8を順次連接し折れ止め9aを介して操作部3と接続されている。そして、前記内視鏡1の先端構成部6には後述する内視鏡機能部と超音波機能部とが配設されている。また、前記湾曲管部7は、前記操作部3に設けられている湾曲操作ノブ10を回転操作することにより、前記挿入部2内に挿通されている図示しない操作ワイヤを進退させて湾曲管部7を湾曲させることによって先端構成部6の視野方向を自在に設定することができるようになっている。
【0017】一方、前記操作部3の側方と折れ止め9bを介して接続されている電気ケーブルコード4は、内部に後述する超音波信号ケーブル束などを挿通する一方、この電気ケーブルコード4の後端部に設けた電気コネクタ4aを図示しない超音波診断装置本体に接続することによってパルス発生回路からパルスを発生すると共に、超音波断層像を表示装置に表示するようになっている。
【0018】同様に、前記操作部3の側方と折れ止め9cを介して接続されているユニバーサルコード5は、内部に後述するライトガイドファイバ束,固体撮像素子作動用信号ケーブル束,イメージガイドファイバなどを挿通する一方、このユニバーサルコード5の後端部に設けたスコープコネクタ5aを図示しないビデオプロセッサに接続することによって内視鏡画像を表示装置に映し出すようになっている。
【0019】図2の(a)に示すように前記挿入部2の先端側に位置する先端構成部6の前面には、照明光を観察部位に照明する照明レンズ11a、観察部位の光学像を結像する対物レンズ12a、生検鉗子などの処置具を挿通する処置具挿通用チャンネル13、対物レンズ12aに送水するためのノズル14aなどの内視鏡機能部及びバルーン注水孔15、バルーン吸水孔16などの超音波機能部が設けられている。
【0020】また、図1に示されるように前記先端構成部6には内視鏡機能部の主要部である対物レンズ光学系12及びこの対物レンズ光学系12によって観察部位の光学像が結像される位置には固体撮像素子17が配設されると共に、超音波機能部の主要部である超音波探触子18が音響窓19を備えた硬質ポリエチレンなどで液密に形成されている先端カバー20内に配設されている。そして、例えば、超音波送受信素子である超音波探触子18は、図示しないジョイント部材を介して中空可撓性の超音波探触子回転駆動軸21と接続される一方、超音波ビーム走査駆動用動力源からの回転トルクを前記超音波探触子回転駆動軸21で伝達することによって自在に回転するように配設されている。
【0021】すなわち、前記先端構成部6には内視鏡機能部及び超音波機能部が配設されているので可撓管部8と比較して外径が大きく形成される。このため、先端構成部6と可撓管部8とを連接する湾曲管部7の外径は、可撓管部側から先端構成部側に向かって大径となるテーパ状に形成されている。
【0022】さらに、図1及び図2の(b)ないし(d)に示すように前記先端構成部6の後方からは内視鏡1の内蔵物である、前記固体撮像素子17に結像した光学像を光電変換して伝送するイメージガイドファイバ及び電気ケーブル束17a、図示しない光源部から照明レンズ11aに照明光を伝送するライトガイドファイバ束11、吸引・送気・送水用チューブ14、処置具用チャンネル13、超音波信号ケーブル束を中空部に内設した超音波探触子回転駆動軸21、バルーン注水チューブ15、バルーン吸水チューブ16や操作ワイヤ18などがテーパ状に形成された湾曲管部7及び可撓管部8を挿通して延出されている。
【0023】このとき、図2の(b)ないし(d)に示すようにテーパ状に形成された湾曲管部7を挿通する内蔵物の間隙は、湾曲管部7の先端構成部側と可撓管部側とでは明らかに先端構成部側湾曲管部の充填率が粗状態であるので、この湾曲管部7の粗状態の部分に略角錐状に形成した弾性を有する内蔵物移動抑制部材20を配設している。
【0024】上述のように構成されている内視鏡の作用を説明する。前記内視鏡1の操作部3に設けた湾曲操作ノブ10を操作して操作ワイヤ18を進退させて湾曲管部7を湾曲させるとき、略角錐状に形成した内蔵物移動抑制部材20を湾曲管部内の適宜な位置に配設したことによって、湾曲管部内に充填されている内蔵物の間隙がこの湾曲管部7で略均等に適宜な間隙で配置されるので内蔵物が軸方向以外に移動しない。
【0025】このように、内蔵物移動抑制部材20を、例えば、テーパ状に形成されることによって内蔵物の充填密度が粗密状態となるような湾曲管部7に内設することによって、内蔵物間の間隙を適宜な距離に設定することができる。
【0026】また、内蔵物の軸方向以外への移動によって発生していた処置具チャンネル13の蛇行も激減するので処置具の挿脱力量が軽減されて作業性が向上する。
【0027】さらに、ライトガイドファイバ束11は、内蔵物の軸方向以外への移動によって切損し易かったが、内蔵物の軸方向以外への移動を抑制することができるようになることによってライトガイドファイバ束11の切損が激減するので内視鏡本体の寿命も大幅に延長される。
【0028】ところで、前記操作部3と可撓管部8、或いは、電気ケーブルコード4、或いは、ユニバーサルコード5とを接続する折れ止めチューブ9a,9b,9cは、図4に示すように被うことによって水密を保つことができる。
【0029】従来、図4のb(中心軸下方図)に示すように、例えば、可撓管部8′と操作部3′とを折れ止め9′aを用いて接続するとき、可撓管部8′と操作部3′とを折れ止め 9′aで被うと共に、この折れ止め9′aに被われた内周面の可撓管部8′と操作部3′との間に第1のパッキン41を配設して水密を保つようにしていた。このため、折れ止め9′aと可撓管部8′、或いは、操作部3′との間に隙間が生じると折れ止め9′aと第1のパッキン41との間の空間部分に汚れが溜まると共に、この空間部分が洗滌しても洗滌してれない死角部分になっていた。
【0030】そこで、図3のa(中心軸上方図)に示すように操作部3と可撓管部8とを覆う折れ止め9aの端面と操作部3との間に第2のパッキン42を配設すると共に、折れ止めインサート部材43を配設することによって外周面で操作部3と可撓管部8との水密を保つようにしている。さらに、安全のために第1のパッキン41も従来通りに配設する。
【0031】このように、折れ止め9aを用いて操作部3と可撓管部8、或いは、電気ケーブルコード4、或いは、ユニバーサルコード5などとを接続するとき、外周面に配設した第2のパッキン42と内周面に配設した第1のパッキン41とによって二重の水密構造とすることによって汚物の進入を防ぐことができるので衛生度が向上する。また、折れ止めインサート部材43をパッキンとして兼用させることもできる。
【0032】一方、図5に示すように前記対物レンズ光学系12の第1のレンズ枠51と第2のレンズ枠52との接着固定を以下のようにすることができる。
【0033】図に示すように、対物レンズ光学系12の第1のレンズ枠51と第2のレンズ枠52との間には絶縁リング53が配設されており、この絶縁リング53を粘性の高い第1の接着剤54で固定して第1のレンズ枠51と第2のレンズ枠52とを絶縁している。さらに、第1のレンズ枠51と第2のレンズ枠52及び先端構成部6との間に形成されている空間部55に第1の接着剤54より粘性の低い固化したときに巣のできない第2の接着剤56を流し込んで第1のレンズ枠51と第2のレンズ枠52とを接着固定している。
【0034】このように、粘性の高い第1の接着剤54を用いることによって対物レンズ光学系12のレンズ群12bへの接着剤の進入を防止することができる。
【0035】また、粘性の低い第2の接着剤56を使用することによって巣を発生させることなく第1のレンズ枠51と第2のレンズ枠52とを接着固定することができるので第1のレンズ枠51と第2のレンズ枠52との水密を確保することができるので、対物レンズ光学系12に発生していたレンズ曇りがなくなる。
【0036】図6は前記実施例の変形例に係り、(a)は図1と同一箇所である内視鏡先端部のA−A断面図、(b)は図1箇所である内視鏡先端部のB−B断面図、(c)は図1と同一箇所である内視鏡先端部のC−C断面図である。図に示すように本実施例においては、前記内視鏡1の湾曲管部7に配設した角錐状の内蔵物移動抑制部材20の代わりにチューブ状の内蔵物移動抑制部材20′を配設してピン61によって固定している。その他の構成は前記実施例と同様である。
【0037】このように、チューブ状の内蔵物移動抑制部材20′を角錐状の内蔵物移動抑制部材20の代わりに配設することによって湾曲管部7の湾曲動作が前記実施例よりもスムースに行うことができる。その他の作用及び効果は前記実施例と同様である。
【0038】なお、本発明は、内視鏡1に限定されるものではないことは勿論であると共に、角錐状内蔵物移動抑制部材20、或いは、チューブ状の内蔵物移動抑制部材20′を複数設けることや、角錐状内蔵物移動抑制部材20及びチューブ状の内蔵物移動抑制部材20′を組み合わせて使用しても良い。
【0039】また、内蔵物移動抑制部材の形状は、内視鏡に内設される内蔵物の間隙の状態によって変えることができるので、例えば、円錐形状のものや中空円錐形状の内蔵物移動抑制部材を形成することができる。
【0040】さらに、電子式の内視鏡に限定されることなく光学式の内視鏡に用いることもできる。
【0041】また、内蔵物が粗状態で充填されて内蔵物の間隙が広めに設定されていて座屈の虞のある全ての挿入部及び内視鏡に適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内視鏡挿入部の内部に挿通される内蔵物が湾曲動作などの際に軸方向以外に移動して座屈することのない内視鏡を提供することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013