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発明の名称 コルポスコープ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−46991
公開日 平成6年(1994)2月22日
出願番号 特願平4−203845
出願日 平成4年(1992)7月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 泰司
発明者 深谷 孝 / 石川 朝規 / 植田 昌章
要約 目的
コルポスコープによる拡大観察下で生検具、レーザー照射装置等の術具を用いる治療行為における医師、患者の心身の負担を軽減する。

構成
コルポスコープによる拡大観察下で、生検具、ヒステロスコープ、レーザー照射装置等の術具を用いる治療行為の際に、あらかじめ観察視野で治療位置を特定すると、その特定位置に対応する人体の治療部位に所要の術具を導くように術具の案内手段が移動する機構を備えたコルポスコープである。生検具、レーザー照射装置の操作が非常に簡単になる、コルポスコープの観察下におけるヒステロスコープの観察方向を指示でき、ガンの位置把握の信頼度も向上する。
特許請求の範囲
【請求項1】 観察視野内の特定位置を示す表示手段と、術具等を術部へ導く案内手段と、前記表示手段により示された前記特定位置に対応する術部に前記術具等を導くように前記案内手段を移動させる移動手段を有することを特徴とするコルポスコープ。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療施設の婦人科で使用するコルポスコープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、子宮頸部を拡大観察して処置するのに、コルポスコープが用いられている。以下、コルポスコープを用いての子宮頸ガンの検診から治療までの過程を説明する。子宮ガン検診の一次検診で異常が見つかった人は、より正確な診断を得るため、二次検診を受ける。医師は二次検診で、コルポスコープを用いて子宮頸部を拡大観察し、頸部上皮の色や形態から、ガンの有無を確認する。子宮頸部にガンが見出された場合は、浸潤程度を調べる目的や治療方針を立てるために、拡大観察下で生検具を用いて、病変部分の組織を採取し検査をする。また、子宮口近辺にガンが見出された場合には、ヒステロスコープを用いて、子宮頸部あるいは子宮体部を観察し、ガンの進行程度を調べたりする。
【0003】以上の二次検診を行って、医師はガンの部位、大きさなどをとらえる。また、子宮頸管内等にガンが進行している場合は、後で治療するときのために、コルポスコープの観察像とヒステロスコープの観察像との相対位置も、医師は把握しておく必要がる。治療の段階に入れば、子宮頸ガンの場合、ガン組織を切除するのが一般的である。切除療法としては、多量出血の危険がなく、麻酔の切れたあとの患者の苦痛が少ない点などを考慮して、最近は、レーザーによる切除が行われている。
【0004】一例として、炭酸ガスレーザーを照射して、子宮口を中心に円錐状に切除する、いわゆる円錐切除術がある。円錐切除術の場合、医師はレーザーを円錐状に照射するという微妙な操作を行うが、その操作は非常な熟練を要するものである。これを解決するために、米国特許第5,032,124号では、機械的に円錐状に照射が行える器具が提案されている。上述したように、子宮頸ガンの場合だけでも、検診から治療の段階にわたり、コルポスコープを中心に、生検具、ヒステロスコープ、レーザーメスなどさまざまな医療装置・医療器具が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの医療装置・医療器具を使いこなすのは、必ずしも容易ではない。例えば拡大観察下で、生検具を用いて組織を採取する作業は、拡大下であること、また、採取部位が体腔内で生検具の操作部と組織を採取する採取部との距離が長いことから、非常に微妙な操作を含み、熟練と時間を要する。その結果、医師の疲労を招くとともに、時間がかかるため患者の苦痛にもなっていた。
【0006】そのうえ、コルポスコープの観察像とヒステロスコープの観察像との相対位置は、医師の記憶にたよっているため、ガンの部位把握の信頼性は十分ではなく、治療過失の原因となる恐れもあった。更に、円錐切除術で治療をする場合には、非常に狭い領域を拡大観察しているため、術者の手や米国特許第5,032,124号の器具などによって、視野が妨げられることが多く、これがレーザーによる円錐切除術を行う場合の悩みになっていた。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、コルポスコープの観察視野内で術部位置を特定すれば、その特定された術部位置に対応する人体の術部に生検具、ヒステロスコープ、レーザー照射装置等の術具を案内する手段が移動するように構成したコルポスコープを提供することにより、組織の採取、ヒステロスコープ観察、レーザーによる円錐切除術などの治療行為における医師、患者の心身の負担の軽減を図ったものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコルポスコープは、観察視野内の特定位置を示す表示手段と、術具等を術部へ導く案内手段と、前記表示手段により示された前記特定位置に対応する術部に前記術具等を導くように前記案内手段を移動させる移動手段を有することを特徴としている。
【0009】
【実施例】図1〜図12は、本発明のコルポスコープの第1実施例の説明図である。図1において、1は対物レンズ、2はリレーレンズ、3は結像レンズ、4は撮像素子である。これらのレンズと図示しない画像表示回路及び図示しないモニター用画像表示装置が、観察光学系を構成している。5は結像レンズ3,撮像素子4を内蔵していて、図示しない三次元的に移動可能な架台に設けてある固定ハウジング、8は固定ハウジング5に対し観察光学系の光軸6と同軸にベアリング7を介して回転自在に保持され、かつ対物レンズ1及びリレーレンズ2を内蔵している可動ハウジングである。
【0010】9は固定ハウジング5の端部に位置する固定指標で、可動ハウジング8内のリレーレンズ2と固定ハウジング5内の結像レンズ3の間の結像点付近に配置してある。11はスライド部材で、可動ハウジング8に対して光軸6に垂直な矢印10方向に直線移動可能に設置してある。12は可動指標で、リレーレンズ2と結像レンズ3の間の結像点付近に配置してある。また、可動指標12はスライド部材11を構成する後述の第1回動枠が保持しており、固定指標9に並置してある。スライド部材11には、以下に説明する二つの回転枠とこれを連動するベルトなどが内蔵してある。
【0011】15は第1回動枠で、スライド部材11において、光軸6と平行な軸回りに回動自在に保持され、可動指標12を保持するとともに、内側には光束を通す通路穴13,外側にはベルト伝動用のみぞ部14が形成してある。20は第2回動枠で、スライド部材11において、軸16の回りに回動自在に保持され、内側には術具を保持するための保持穴17及び切欠き18,外側にはベルト伝動用のみぞ部19が形成してある。21はベルトで、ベルト伝動用のみぞ部14,19にかけて、第1回動枠15と第2回動枠20とを連動させる。22はベルト21の作用方向を変えるためのプーリーである。なお、第1回動枠15と第2回動枠20との回動比は、1対1になっている。
【0012】図2は固定指標9の説明図である。固定指標9は、透明円板9′に十字線23を印刷したもので、光軸6に対して十字線23は垂直、十字線23の交点23′は合致するように、固定ハウジング5に配置してある。図3は可動指標12の説明図である。可動指標12は、透明円板12′に点印24と三角形印25を印刷したものである。光軸6と第2回動枠20(または、スライド部材11)の軸16が観察部Pにおいて合致したとき、固定指標9における交点23′と点印24とが、光軸6上で合致するように、スライド部材11は可動ハウジング8に配置してある。このとき三角形印25は、視野の周辺に見えるように、透明円板12′に印刷してある。
【0013】図4は、スライド部材11の第2回動枠20における保持穴17に挿入、保持して使用する公知で術具としての生検具26の説明図である。図中、27は操作部、28は採取部、30は保持穴17に嵌合する挿入部である。操作部27を矢印29方向に変位すると、採取部28が組織を採取できる構造になっている。挿入状態において、軸16に対応する延長上に採取部28が配置されている。
【0014】図5は、スライド部材11の第2回動枠20における保持穴17に挿入、保持して使用する公知で術具としてのヒステロスコープ31の説明図である。図中、32は接眼レンズ、33はヒステロスコープ31の挿入方向に対して直角方向を観察するための対物レンズ、34は保持穴17に嵌合する取付部、35は保持穴17の切欠き18に係合する突出部である。接眼レンズ32と対物レンズ33とは、軟性部31′が内蔵している図示しない光学系で連結しており、また、対物レンズ33は、突出部35に対して軸36回りの回転が、規制されている。
【0015】図6は、スライド部材11の第2回動枠20における保持穴17に挿入、保持して使用する公知で術具としてのレーザー照射装置37の説明図である。図中、38はレーザー射出部、39は第2回動枠20における保持穴17に嵌合する取付部であり、取付け状態において、レーザー射出部38からのレーザーの光軸40は、スライド部材11の軸16と合致するよう構成されでいる。
【0016】図1において、観察部Pを発した光は、対物レンズ1を透過して結像し、次にリレーレンズ2を透過し固定指標9,可動指標12付近に等倍結像する。この等倍結像は、更に結像レンズ3を透過して撮像素子4に結像し、電気信号に変換され、図示してない画像表示回路を介して、同じく図示してないモニター画面等の画像表示装置により観察される。この画像表示装置には、観察部Pの画像と重なって固定指標9の十字線23及び可動指標12の点印24,三角形印25の画像が表示される。
【0017】(図1,図7,図8参照)図7及び図8は、生検具26を用いて組織を採取する場合の説明図である。図1で示すスライド部材11を矢印10方向に移動して、モニター画面上で観察される可動指標12の点印24を、図7に示すように矢印41に沿って、破線丸印の位置42から実線丸印の位置43まで移動する。更に、固定ハウジング5に対して可動ハウジング8を回動させて、可動指標12の点印24を、図7の矢印44に沿って、実線丸印の位置43から黒丸印の位置45まで移動し、モニター画面上で点印24の位置を組織採取部位に合致させる。
【0018】(図1,図4,図8参照)モニター画面上で点印24の位置を組織採取部位に合わせると、観察部Pと点印24は光学的に正立の等倍結像位置関係にあるため、スライド部材11の第2回動枠20における保持穴17は、軸16の延長上に前記モニター画面上で点印24の位置で示した組織を採取したい部位が存在すべき位置に連動して移動する。保持穴17をこのようにセットしてから、図4に示す生検具26の挿入部30を保持穴17に挿入し嵌合すると、図8に示す状態になる。すなわち、生検具26の採取部28は、軸16に沿って組織を採取したい部位まで導かれ(図中、破線で示す)、ここで操作部27を矢印29方向に変位して、組織を採取する。
【0019】(図1,図5,図9,図10参照)図9及び図10は、ヒステロスコープ31で観察する場合の説明図である。図1で、スライド部材11を矢印10方向に移動して、モニター画面上で観察される可動指標12の点印24を、図9に示すように固定指標9の十字線23の交点23′に合わせ、視野周辺に三角形印25が例えば破線三角形印25′の位置に見えるようにして、スライド部材11を固定する。次に、図5に示すヒステロスコープ31の突出部35を、保持穴17の切欠き18に係合するするようして、取付部34を保持穴17に取り付けると、図10に示す状態になり、対物レンズ33,軟性部31′が内蔵する図示しない光学系及び接眼レンズ32を通して子宮頸管46の側方観察ができる。
【0020】(図1,図5,図9,図10参照)子宮頸管46内の全内周を観察するために、接眼レンズ32を軸36を中心に回転すると、その回転量は対物レンズ33に伝達されるとともに、また、突起部35,切欠き18を介して第2回動枠20に伝達される。第2回動枠20が回転すると、ベルト伝動用のみぞ部14,19に張架したベルト21の走行運動を介して、第1回動枠15及び可動指標12が回転する。その結果、モニター画面上では図9に示すように、可動指標12の三角形印25が、例えば破線三角形印25′の位置から矢印47に沿って黒三角形印25″の位置まで移動するのが確認できる。この場合、軸36に関する対物レンズ33の回転位置とモニター画面上における固定指標9の十字線23の交点23′に関する三角形印25の回転位置は、相関がとれており、したがって、モニター画面上でヒステロスコープ31の観察方向を確認することができる。
【0021】(図1,図6,図11,図12参照)図11及び図12は、図6で示したレーザー照射装置37で円錐切除術を行う場合の説明図である。図12は、レーザー照射装置37の取付部39を保持穴17に挿入し取り付けた状態を示し、生検具26で組織を採取する場合と同様の手順で、図11に示すようにモニター画面上で点印24の位置を、レーザー光の照射位置に合致させる。固定ハウジング5に対して、可動ハウジング8を光軸6を中心に回転させると、レーザー光は点印24の十字線23の交点23′からの距離lを底面48の半径とし、光軸6に対する軸16の角度αにより頂角が決定され、光軸6を中心線とした円錐体49に走査され、これにより外子宮口から頸管にわたる病変部を、文字通り円錐状に切除できる。
【0022】第1実施例は、観察部Pの像を正立で等倍に結像した位置に、機械的な指標を設けるとともに、これに術具を案内する保持穴を機械的に連結させているので、構成が簡単でありかも信頼度が高い。また、保持穴の回転量を機械的に指標に伝えるだけで、ヒステロスコープの観察方向をモニター画面に表示できる。更に、生検具やヒステロスコープを取り付ける保持穴に、レーザー照射装置を取り付けるだけで、視野の妨げられないレーザーによる円錐切除術を行うことができる。
【0023】図13〜図19は、本発明のコルポスコープの第2実施例の説明図である。図13において61は対物レンズ、62は立体視するために紙面に垂直な方向に配置してある一対のアフォーカル変倍レンズ、63は同じく一対の結像レンズ、64は同じく一対の接眼レンズであり、これらの光学素子が立体観察光学系を構成している。65は結像レンズ63の一方の側の結像点付近に配置し、表示部以外は光を透過する液晶表示板である。82はアフォーカル変倍レンズ62内の移動レンズの基本位置に対する移動量を検出するための位置センサーである。立体観察光学系、液晶表示板65及び位置センサー82は、第1ハウジング66に内蔵されている。なお、第1ハウジング66は、図示してない三次元的に移動可能な架台に取り付けてある。
【0024】(図13参照)67は第2ハウジングで、嵌着部68によって第1ハウジング66に対して、着脱自在である。69は図示してないレーザー照射装置の取付部、70はミラー回動体で、軸部70′で第2ハウジング67に対して、軸71を中心に回動自在に軸着してある。72はミラー回動体70に内蔵されている第一反射ミラー、73はミラー回動体70に対して軸71と直角な矢印74方向に直線移動自在に保持されたミラー移動体、75はミラー移動体73に内蔵された第二反射ミラー、76は第2ハウジング67に対して矢印77方向に直線移動自在に保持され、レーザー投射レンズ78を内蔵したレンズ移動体、79は第2ハウジング67に保持されたダイクロイックミラーである。このダイクロイックミラー79は、薄膜の構成により、レーザー光を反射し可視光は透過する特性を有する。第2ハウジング67内のこれらの光学素子等から、レーザー投射部が構成されている。
【0025】(図13,図15参照)上述したミラー回動体70の軸71を中心とした回動、ミラー移動体73の矢印74方向の直線移動及びレンズ移動体76の矢印77方向の直線移動は、図示しないモータにより電動で行えるようになっている。また、ミラー移動体73及びレンズ移動体76については、それぞれの基準位置に対する移動量を検出するため、位置センサー80,81が配設してある。83は第1ハウジング66に対して紙面に垂直な軸84を中心に矢印85方向に移動自在な第1移動体、86は第1移動体83に対し軸87を中心に矢印88方向に移動自在で、内部に術具を保持するための保持穴89が形成してある第2移動体である。第1移動体83及び第2移動体86が術具案内部90を構成しており、また、第1移動体83及び第2移動体86の移動は、それぞれ図示しない第1モータ及び第2モータにより電動で行えるようになっている。第1モータ及び第2モータには、それぞれエンコ−ダ91,92が内蔵されている。なお、193は後述するヒステロスコープに設けた一対の超音波位置センサーの受信部である。
【0026】(図13,図14参照)図14は上述の各電動部を操作するコントローラ192の斜視図である。S1はミラー移動体73を移動させるスイッチであり、スイッチS1を前後に傾斜するとモータが作動して、ミラー移動体73は矢印74方向に移動する。またS2はレンズ移動体76を移動させるスイッチであり、スイッチS2を前後に傾斜するとモータが作動して、レンズ移動体76は矢印77方向に移動する。更に、S3は第1移動体83及び第2移動体86を移動するためのジョイスティックタイプのスイッチであり、スイッチS3を前後に傾斜すると第1モータが作動して、第1移動体83は矢印85方向に移動する。スイッチS3を左右に傾斜すると第2モータが作動して、第2移動体86は矢印88方向に移動する。
【0027】図15は、位置センサー80,81,82とエンコーダ91,92及び超音波位置センサーの受信部193並びに液晶表示板65相互の関係についての電気ブロック図である。位置センサー80,81は、セレクタ回路94を介して位置信号を移動距離算出回路95に送るべき信号線で接続される。また、エンコーダ91,92も同じくセレクタ回路94を介して角度信号を移動距離算出回路95に送るべき信号線で接続されている。ここでセレクタ回路94と移動距離算出回路95とは、セレクタ回路94の選択する信号に基づき移動距離算出回路95はそれぞれ異なる移動距離の算出を行う関係にある。位置センサー82は、位置信号を送る信号線で倍率算出回路96に接続され、倍率算出回路96は、倍率信号を送る信号線で移動距離算出回路95に接続されている。また、移動距離算出回路95は、液晶表示内容を決定するための信号を送る信号線で液晶表示回路97に接続され、更に、液晶表示回路97は液晶表示板65へと接続されている。
【0028】(図13,図16参照)図16は、保持孔89に取付けるヒステロスコープ98の説明図である。図中、99は接眼レンズ、100はヒステロスコープ98の挿入方向を観察するための対物レンズである。接眼レンズ99と対物レンズ100とは、軟性部98sが内蔵している光学系で連結している。101はヒステロスコープ98を保持穴89に取付ける場合に保持穴89に嵌合する取付部、102は紙面に垂直な軸103を中心に矢印104方向に回動操作することにより、軟性部98sの先端98aを破線で示すように湾曲する湾曲レバー、105a,105bはそれぞれ湾曲する部分と湾曲しない部分に一つずつ設けた超音波位センサーの発信部である。
【0029】(図13,図17参照)図13で、観測部Pを発した光(可視光)はダイクロイックミラー79,対物レンズ61,一対のアフォーカル変倍レンズ62,一対の結像レンズ63を介して、液晶表示板65の位置で結像するので、一対の接眼レンズ64と図示しない公知の像正立化手段により、観察像を正立化し立体観察を行うことができる。図17は液晶表示板65に関する説明図である。液晶表示板65には黒丸印106,黒三角形印107,円形108,数値109から成るあらかじめプログラムした図形及び数字が表示してあり、これらも観察部Pの像と重なり、同時に観察される。
【0030】(図4,図13〜図15参照)組織を採取する場合、コントローラ192のジョイスティックタイプのスイッチS3を前後左右に傾斜して、第1移動体83,第2移動体86を移動し、図4に示した生検具26を第2移動体86の保持穴89に挿入し嵌合したときの、観察部Pでの生検具26の採取部28が到達する位置を決定する。この場合、第1移動体83及び第2移動体86の移動位置は、図示しないエンコーダ91,92を介して検出され、これら位置信号は、セレクタ回路94を介して移動距離算出回路95に送信される。
【0031】(図4,図13〜図15,図17参照)生検具26を保持穴89に挿入したとき、移動距離算出回路95では、採取部28が観察部Pにおいて視野の中心に位置する場合を基準位置とし、液晶表示回路97を介して観測部Pに対応する液晶表示板65の位置に黒丸印106を表示するとともに、エンコーダ91,92の位置信号から基準位置とのずれ量を算出し、また、位置センサー82がアフォーカル変倍レンズ62のレンズ位置を検出し、倍率算出回路96を介して得られる倍率情報を考慮して黒丸印106を常に観察部Pにおける採取部28の位置に対応すべく液晶表示回路97を介して移動させる。したがって、ジョイスティックタイプのスイッチS3を操作して黒丸印106を組織を採取したい場所に合わせれば、その後の作用は、第1実施例と同様になる。
【0032】(図10,図13,図15,図16,図18参照)ヒステロスコープで観察する場合は、観察部位は子宮頸管を通過した子宮体部110となるが、図16に示したヒステロスコープ98の取付部101を保持穴89に挿入し取り付けると、図18に示す状態となる。医師は、対物レンズ100,軟性部98sが内蔵している光学系及び接眼レンズ99を介して子宮体部110の正面観察を行うことになる。ここで子宮体部110の全域を観察するために、湾曲レバー102を操作して、ヒステロスコープ98の先端98aを破線で示すように湾曲したり、図10に関連し前述したのと同様に接眼レンズ99を回転させると、二つの超音波位置センサーの発信部105aと105bとの相対位置が変化し、公知の超音波位置検出技術を用いて超音波位置センサーの受信部193により位置が検出され、位置信号は、セレクタ回路94を介して移動距離算出回路95に送信される。
【0033】(図13,図15,図17,図18参照)移動距離算出回路95では、図18でヒステロスコープ98を挿入方向に向かって真上に湾曲させ真上を観察している場合を基準位置とし、液晶表示回路97を介して視野内の真上に黒三角形印107を表示するとともに、前記位置信号から基準位置とのずれ量、この場合は基準角度とのずれ角を算出し、黒三角形印107を常に観察している方向に対応すべく、例えば図17の破線三角形印107′の位置から矢印111方向に黒三角形印107まで移動させる。したがって、接眼レンズ64の観察下で、ヒステロスコープ98の観察方向を確認することができる。
【0034】(図13,図19参照)レーザーによる円錐切除術を行う場合、レーザー光が軸71と同軸となるように、図示しないレーザー照射装置を、取付部69に取り付ける。レーザー光は、第1反射ミラー72及び第2反射ミラー75で反射し、レーザー投射レンズ78に垂直に入射する。レーザー投射レンズ78を射出したレーザー光は、ダイクロイックミラー79で反射し、観測部Pにおける視野の中心点Pcに投射する。この場合、ミラー回転体70のいかなる回転角においても、レーザー光が観測部Pにおける視野の中心点Pcに投射するように、レーザー投射レンズ78は配置してある。ミラー回転体70が軸71を中心に回転することにより、レーザー光は円錐形に走査する。図19は、その様子を示したものである。
【0035】(図13,図14,図19参照)コントローラ192のスイッチS1を操作し、ミラー移動体73を矢印74方向へ移動すると、レーザー投射レンズ78に垂直に入射したレーザー光は、すべて観測部Pにおける視野の中心点Pcに集光するので、円錐の頂角が矢印112のように変化する。また、コントローラ192のスイッチS2を操作し、レンズ移動体76を矢印77方向へ移動すると、レーザー光が走査する円錐全体の位置が移動する。
【0036】(図13,図15,図17,図19参照)レーザー光が走査する円錐の頂点を、体表から体内に移動したとき、この円錐の頂角は円錐底部の直径dを決定し、円錐全体の位置は体表からの深さtを決定する。この場合、ミラー移動体73及びレンズ移動体76の移動位置は、位置センサー80,81を介して検出され、これらの位置信号は、セレクタ回路94を介して移動距離算出回路95に送信される。移動距離算出回路95では、レーザー光が観察部Pの視野の中心点Pcに垂直に投射される場合を基準位置とし、液晶表示回路97を介してレーザー光投射位置に対応する液晶表示板65の位置に小さな円形108を表示するとともに、数値109の部分は0と表示する。
【0037】(図13,図15,図17,図19参照)更に、位置センサー80,81の位置信号から基準位置とのずれ量を算出し、円錐底部の直径d及び体表からの深さtを計算する。また、倍率情報も考慮して、円形108を常に観察部Pにおけるレーザー投射位置に対応すべく、更に数値109の部分を常に観察部Pから円錐の頂点までの距離tを表示すべき、液晶表示回路97を介して円形108の大きさ及び数値109の部分を変化させる。したがって、ミラー回転体70を回転することにより、あらかじめ設定した円錐形にレーザー光が走査され、これにより病変部を円錐状に切除できる。
【0038】第2実施例は、観察光学系の結像が1回であり、しかも表示手段を電気的に構成してあるので、機械的制約を受けず構成を小型にでき利点がある。また、ヒステロスコープの観察方向を検出するのに、超音波位置センサーを用いているので、センサーを取り付けるだけで、既存のヒステロスコープも使用可能である。嵌着部68において第2ハウジング67を第1ハウジング66からはずし、それぞれ別個に使用できる。しかも、第2ハウジング67にレーザー投射部が構成され、このレーザー投射部内にレーザー光が円錐形に走査する手段を設けてあるので、視野が妨げられないうえ、上述のように必要のないときは取りはずし可能である。表示手段に液晶表示装置を用いているので、レーザー光のパワーの表示等も容易なことは、説明するまでもない。
【0039】(図20参照)図20〜図23は、本発明のコルポスコープの第3実施例の説明図である。図20において120は穴明き反射ミラー、121は対物レンズ、122は反射ミラー、123は立体視するために紙面に垂直な方向に配置した一対のアフォーカル変倍レンズ、124は同じく一対の結像レンズ、125は同じく一対の接眼レンズである。上述した穴明き反射ミラー120〜接眼レンズ125の諸光学素子から、立体観察光学系が成り立ち、ハウジング129に内蔵されている。ハウジング129は、図示してない三次元的に移動可能な架台に取り付けられている。
【0040】図21は、穴明き反射ミラー120を矢印126方向から見た図である。穴明き反射ミラー120の穴127は、立体視するための二つの光束128の間に位置するよう形成されている。130は第1移動体で、ハウジング129に対して観察光軸131を中心に矢印132方向に回動自在に保持されている。第1移動体130の内部には、ヒステロスコープを保持するための保持穴140が形成してある。133は、第1移動体130の保持穴140内に配置された第2移動体である。第2移動体133は、紙面に垂直な軸134を中心に第1移動体130に対して矢印135方向に回動自在に保持され、内部にヒステロスコープ以外の術具を保持するための保持穴141が形成してある。
【0041】(図4,図21参照)また、第2移動体133には、第1移動体130及び第2移動体133を回動するための操作部137が、第1移動体130に穿設した穴138とハウジング129に穿設した穴139を貫通して、ハウジング129の外部にまで突出して設けてある。操作部137には嵌合穴136が穿設してあり、後述するヒステロスコープ診の際に用いる。更に、保持穴141に図4で示した生検具26を挿入したとき、観察部Pで採取部28とレーザー光の照射スポットが合致するように、第2移動体133には、可視レーザー発振器142が取り付けてある。
【0042】(図20,図22参照)図22は、第1移動体130の保持穴140に取り付けるヒステロスコープ143の説明図である。144は接眼レンズ、145はヒステロスコープ143の体内挿入方向を観察するための対物レンズであり、接眼レンズ144と対物レンズ145とは、軟性部143sに内蔵の図示してない光学系により光学的に連結している。146は保持穴140に嵌合する取付部、147は湾曲レバーで、紙面に垂直な軸148を中心に矢印149方向に回転操作すると、ヒステロスコープ143の先端143aが、破線のように湾曲する。湾曲レバー147には、嵌合穴150が穿設してある。
【0043】(図4,図20参照)図20で、観察部Pを発した光(可視光)は、穴明き反射ミラー120で反射し、対物レンズ121を透過してから反射ミラー122で再び反射し、一対のアフォーカル変倍レンズ123,一対の結像レンズ124を透過して結像するので、一対の接眼レンズ64と図示してない公知の像正立化手段により、観察像を正立化し立体観察を行うことができる。組織を採取する場合には、操作部137を操作し、ハウジング129に対して第1移動体130を、また、第1移動体130に対して第2移動体133を回動させると、可視レーザー発振器142から射出して、観察部Pに照射されるレーザー光の照射スポットが連動する。したがって、組織を採取したい部位に照射スポットを合致すると、図4で示した生検具26の挿入部30を保持穴141に挿入したとき、生検具26の採取部28は、組織を採取したい部位まで導かれる。
【0044】(図18,図20,図22,図23参照)ヒステロスコープで観察する場合、観察部位は図18で示したと同様に子宮体部110となるが、図22で示したヒステロスコープ143の取付部146を保持穴140に挿入し取り付け、図23に示すように、更に操作部137の嵌合穴136とヒステロスコープ143の嵌合穴150とをリンク152で連結する。この場合、操作部137とリンク152は、嵌合穴136で回動自在であり、湾曲レバー147とリンク152は、嵌合穴150で回動自在である。
【0045】(図10,図18,図20,図22,図23参照)このように連結してから、図18で示したのと同様に、ヒステロスコープ143の対物レンズ145,接眼レンズ144を介して、子宮体部110の正面観察を行う。子宮体部110の全域を観察するために、湾曲レバー147を操作して、ヒステロスコープ143の先端143aを、図22に示すように湾曲したり、図10について述べたのと同様に接眼レンズ144を回転すると、リンク152を介して操作部137が連動し、第1移動体130及び第2移動体133を移動することにより、レーザー光の照射スポットが湾曲方向へと移動する。この移動は、また接眼レンズ125の観察視野における照射スポットの、視野周辺への移動として確認できる。レーザー照射によって組織の蒸散を行う場合は、図示してないレーザー照射装置を、第2移動体133の保持穴141に取り付ければ、可視レーザーを蒸散用レーザーのガイド光として使用できる。
【0046】第3実施例は、観測部Pへの可視レーザー光の照射スポットを指標としているので、観測部に凹凸が存在しても、正しく組織の採取部位を指示でき、更に、倍率の影響も受けることはない。また、観察光学系と同軸に生検具を挿入できるので、体腔内深部の組織を小さな穴を介して採取するのに都合がよい。更に、ヒステロスコープの観察方向を、操作部137の動きにより検出しているので、ヒステロスコープの挿入部分は、従来と同じ大きさ、形状に保ことができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコルポスコープによれば、コルポスコープを用いる各種の治療行為における関係者の心身の負担が、大幅に軽減される。すなわち、あらかじめコルポスコープ観察視野内で組織の採取位置を特定すれば、その位置に対応する部位に生検具の案内手段が移動しているので、微妙な操作がなくなり、拡大観察下での生検具を用いる組織の採取行為が非常に簡単になる。また、簡単な改造をするだけで、コルポスコープ観察下におけるヒステロスコープの観察方向を指示でき、ガンの部位把握の信頼度も向上する。更に、術具としてレーザー照射装置を用いる場合は、レーザー照射装置とコルポスコープを組み合わせることで、レーザーの照射位置だけでなく、レーザーの照射深さやレーザー出力も同時に表示できるうえ、観察視野の妨げもなく好都合である。




 

 


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