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発明の名称 内視鏡
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−14866
公開日 平成6年(1994)1月25日
出願番号 特願平5−130266
出願日 昭和62年(1987)4月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 矢部 久雄
要約 目的
本発明は、湾曲管部を最大に湾曲させる場合であっても、湾曲力量が増加したり、湾曲管部を湾曲させることによって湾曲管部やその操作機構の劣化を極力防止することができる内視鏡を提供することを目的とする。

構成
本発明は、複数の湾曲用駒23,24を一列に並べ隣接する湾曲用駒23,24同士を回動自在に連結するとともにこれを網管25で被覆して構成した湾曲管部6を先端部7の手元側に設け、その湾曲管部6内に挿通した操作ワイヤ33の先端を湾曲管部6の先端側に連結し、この操作ワイヤ33を進退させることにより、湾曲管部6を湾曲操作するようにした内視鏡1において、前記湾曲管部6の最大湾曲角度を、内視鏡1の最大湾曲操作角度よりも大きく設定したものである。このように、湾曲管部6が最大に湾曲できる角度を、内視鏡1の湾曲操作による最大湾曲角度よりも大きくしたから、その湾曲管部6を最大に湾曲させる場合であっても、湾曲力量が増加したり、湾曲管部6やその操作機構の劣化が防止される。
特許請求の範囲
【請求項1】複数の湾曲用駒を一列に並べ隣接する湾曲用駒同士を回動自在に連結するとともにこれを網管で被覆して構成した湾曲管部を先端部の手元側に設け、その湾曲管部内に挿通した操作ワイヤの先端を湾曲管部の先端側に連結し、この操作ワイヤを進退させることにより、湾曲管部を湾曲操作するようにした内視鏡において、前記湾曲管部の最大湾曲角度を、内視鏡の最大湾曲操作角度よりも大きく設定したことを特徴とする内視鏡。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挿入部の湾曲管部を強制的に湾曲操作するようにした内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡は所要の向きの観察ができ、および挿入性を高めるため、その挿入部に湾曲管部を形成し、この湾曲管部を手元操作部側から挿入部内に挿通した操作ワイヤによる牽引操作により強制的に湾曲し得るようになっている。
【0003】ところで、前記湾曲管部は複数の湾曲用駒を一列に並べ、隣接する湾曲用駒同士を枢着して全体として湾曲できる構成としている(実公昭60−41207 号公報参照)。そして、操作ワイヤを牽引することによりその牽引側へ湾曲管部を湾曲させる。
【0004】この内視鏡における挿入部の湾曲管部の最大湾曲角度は次のように設定されていた。つまり、湾曲管部の各部品の寸法を設定することにより、湾曲管部の最大湾曲角度を、設定すべき内視鏡の湾曲角度と等しくなるように設定する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の湾曲管部の各部品の寸法を設定する方法では、湾曲操作ワイヤやそれの牽引操作機構にストッパ等が不要なため、内視鏡の小型化と軽量化を図ることができるという利点がある。
【0006】反面、湾曲管部を最大に湾曲させるためには、操作ワイヤを強い力で引張らなくてはならないので、湾曲力量が増加し、湾曲管部を繰り返し最大に湾曲させるため、湾曲管部やその操作機構などが劣化しやすく、使用が嵩むと、例えば湾曲角度の減少を招きやすいという欠点があった。
【0007】一方、操作ワイヤストッパを設け、操作ワイヤの引張り量を規制することにより、内視鏡の最大湾曲角度を決定するものでは、湾曲管部自体の最大湾曲角度をどのように設定しておくべきかは従来、特に考えられていなかった。
【0008】操作ワイヤストッパによって内視鏡の最大湾曲角度を設定するためには、湾曲管部の最大湾曲角度を、内視鏡の最大湾曲操作角度と等しいか、より大きくしておくことが望ましいが、従来のものでは、湾曲管部の最大湾曲角度が内視鏡の最大湾曲角度と等しいものが多く、この場合、前述の欠点を解消することができなかった。
【0009】また、湾曲管部が最大に湾曲できる角度は、同一機種においても、一定ではなく不揃いである。内視鏡の最大湾曲操作角度と等しいものが発生すると、前述の不具合につながる。
【0010】本発明は前記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、湾曲管部を最大に湾曲させる場合であっても、湾曲力量が増加したり、湾曲管部を湾曲させることによって湾曲管部やその操作機構の劣化を極力防止することができる内視鏡を提供することにある。
【0011】
【課題を解決する手段および作用】本発明は、複数の湾曲用駒を一列に並べ隣接する湾曲用駒同士を回動自在に連結するとともにこれを網管で被覆して構成した湾曲管部を先端部の手元側に設け、その湾曲管部内に挿通した操作ワイヤの先端を湾曲管部の先端側に連結し、この操作ワイヤを進退させることにより、湾曲管部を湾曲操作するようにした内視鏡において、前記湾曲管部の最大湾曲角度を、内視鏡の最大湾曲操作角度よりも大きく設定したものである。
【0012】このように、湾曲管部が湾曲することができる最大の角度を、内視鏡の強制的な湾曲操作による最大湾曲角度よりも大きく設定するから、その湾曲管部を最大に湾曲操作させる場合であっても、湾曲力量が増加したり、湾曲管部やその操作機構の劣化が極力防止される。
【0013】この場合、内視鏡の最大湾曲操作角度を任意に設定するようにすれば、医師のニーズに応じて内視鏡の最大湾曲操作角度を設定できる。医師が内視鏡にどの程度の最大湾曲操作角度を求めるかは、術式によって異なる。例えば、最大湾曲操作角度がむやみに大きいよりも、コンパクトに湾曲することを望む医師がいる。一方、強湾曲時の処置性能を重視して、より多くの最大湾曲操作角度を求める医師もいる。
【0014】これに対し、最大湾曲操作角度をむやみに大きくすることは、ファイバ等内蔵物の耐久性上好ましくないので、内視鏡の最大湾曲操作角度は、耐久性とのかね合いや湾曲力量によって設定されている。しかし、医師によっては、耐久性や湾曲力量よりも、より大きな最大湾曲操作角度を望む医師がいる。そこで、前記構成の如く、医師の要望に応じて、内視鏡の最大湾曲操作角度を、湾曲管部の最大湾曲角度に等しくなるまで、拡大再調整する。
【0015】
【実施例】図1ないし図3は、本発明の一実施例を示すものである。図3はこの実施例に係る内視鏡1の全体的な外観を示している。この内視鏡1は、操作部2、挿入部3およびライトガイド用ケーブル4とから構成されている。前記挿入部3は手元側から順に配列される可撓管部5、湾曲管部6および先端部7からなり、湾曲管部6は後述する操作手段によって強制的に湾曲させられる。
【0016】また、操作部2の位置側面には左右湾曲用アングルノブ8と上下湾曲用アングルノブ9とが同一軸心上において上下に重なるように設けられている。さらに、最上部には左右湾曲用アングルノブ8を固定する第1の固定レバー11が設けられ、最下部には上下湾曲用アングルノブ9を固定する第2の固定レバー12が設けられている。
【0017】そして、前記各アングルノブ8,9は操作部2内に組み込んだ操作機構(図示しない。)に連結され、その操作機構を駆動して後述する操作ワイヤを押し引きするようになっている。また、第1の固定レバー11は図3の実線で示す位置において左右湾曲用アングルノブ8を解放し、点線で示す位置においてその左右湾曲用アングルノブ8を固定するようになっている。
【0018】一方、第2の固定レバー12は同じく図3に実線で示す位置において上下湾曲用アングルノブ9を解放し、点線で示す位置において上下湾曲用アングルノブ9を固定するようになっている。この第2の固定レバー12の固定位置に対応して操作部2の側面には固定時位置表示13が設けられ、また、解放位置に対応して操作部2の側面には解放時位置表示14が設けられている。さらに、その各表示13,14の近くにはそれぞれ固定方向表示15と解放方向表示16とが表示されている。
【0019】また、各固定レバー11,12はその固定位置において向きが一致し、さらに、解放位置においても向きが一致するように構成されている。つまり、各固定レバー11,12ともに左回り方向へ回動させるとその制動機構が作動するようになる。また、左右湾曲用アングルノブ8は各アングルノブ8,9が設けられている側面とは反対側の側面(把持する手の平部が当たる面)から40mm〜60mmの範囲内にあるように設置されている。このように設置すれば、その左右湾曲用アングルノブ8をその操作部2を握持する手で容易に操作できる。
【0020】操作部2の他の側面には送気送水用操作釦15と吸引用操作釦16が設けられている。一方、前記挿入部3における湾曲管部6は、図1で示すように構成されている。この湾曲管部6の芯材はその挿入部3の長手軸方向に複数の湾曲軸を一列に並べ、隣接するもの同士を回動自在に連設してなるものである。この場合の各湾曲駒はすべて同じものではなく、最先端湾曲駒21,4方向湾曲駒22,2方向湾曲駒23および手元側端湾曲駒24とを先端側から順次連結してなる。そして、最先端湾曲駒21は先端部7に取着固定し、また、手元側端湾曲駒24は可撓管5の先端に連結されている。
【0021】各湾曲駒21,22,23,24の外周には第1の被覆部材としての網管25を被嵌し、さらに、この外周にはゴムなどからなる第2の被覆部材としての弾性管(外皮)26で覆われている。弾性管26の先端は先端部7の基端部外周に被嵌するとともにその外周には固定用糸27を巻き付けて締め付け、さらに、その固定用糸27は接着剤28で固めてある。
【0022】また、弾性管26の基端は可撓管部5の外皮チューブ29の先端と突き合わせてなり、さらに、この弾性管26と外皮チューブ29の突き合わせ端両者にわたり固定用糸31を巻き付けるとともにその固定用糸31を接着剤32で固めてある。なお、図面では固定用糸27,31および接着剤28,32をかなり大きく描いているが、実際にはこれよりきわめて小さい。また、糸締めのとき弾性管26および外皮チューブ29が収縮するので、外径は他の挿入部3の部分と等しくなる。
【0023】さらに、最先端湾曲駒21には上下左右に位置した各操作ワイヤ33,34,35,36の先端がそれぞれ取着してある。この各操作ワイヤ33,34,35,36は4方向湾曲駒22と2方向湾曲駒23の各内面部分に形成したがガイド孔37と可撓管部5の内部に配設したガイド管38に挿通して案内されている。この各操作ワイヤ33,34,35,36の基端側は操作部2内にある操作機構に連結されている。そして、操作ワイヤ33,34,35,36は操作部2に組み込んだ操作機構により上下または左右の組み合わせにおいて交互に押し引きされる。
【0024】また、図1で示すように、挿入部3の先端部7には対物レンズ41および固体撮像素子42が設けられており、この固体撮像素子42には信号ケーブル43が接続されている。挿入部3内には前記信号ケーブル43の他にライトガイドファイバ44、送水チューブ45、送気チューブ46、鉗子チャンネルチューブ47などの内蔵物が挿通されている。
【0025】また、前記構成の湾曲管部6の網管25において、例えば手元側湾曲駒24と2方向湾曲駒23との間の位置に対応した部分47には、紫外線硬化型接着剤を塗り込み、これを硬化させた湾曲規制手段を設けてある。そして、この湾曲規制手段によりその部分48の湾曲作用を抑制し、湾曲管部6全体の湾曲特性を設定している。
【0026】次に、前記湾曲規制手段の設け方について説明する。まず、弾性管26のない湾曲管部6を組み立てるとともに、これに内蔵物を内蔵した状態において上側の操作ワイヤ33を引き、各湾曲駒21,22,23,24が互いに当たり、最大に湾曲する。この角度(これを最大湾曲角度と呼ぶ。)は、各湾曲駒21,22,23,24の加工精度およびそれらの軸方向の変位を規制する網管25のはり方の程度によって変る。例えば最大湾曲角度が210 ゜に設定すべき場合、220 ゜とか230 ゜とかにばらついてしまう。また、このばらつきは同一の機種においてもその内視鏡1ごとに異なる。
【0027】そこで、例えば実際の最大湾曲角度220 ゜のときは、最も手元側にある湾曲駒24とこれに隣接する2方向湾曲駒23との間の位置に対応した網管25の部分48に対して紫外線硬化型接着剤を塗り込み、これを硬化させる。この部分48は両湾曲駒23,24の幅より広くその両湾曲駒23,24の部分にも広がって形成される。このように湾曲規制手段を施すことにより、湾曲管部6の湾曲することができる最大の角度を、弾性管26の影響を考え、所望の角度よりわずかに大きな例えば215 ゜に減少させる。この後で、弾性管26を被嵌してこの両端部分を固定用糸27,31で締め付けて接着剤28,32で固める。
【0028】ついで、操作部3内に設けた図示しない湾曲操作ワイヤ用ストッパの位置を調整して湾曲操作する最大湾曲角度を所望の210 ゜に最終的に設定する。この内視鏡1の最大湾曲操作角度は任意に設定することができ、そこで、医師のニーズに応じてその最大湾曲操作角度を任意に設定することも可能である。
【0029】なお、湾曲管部6の最大湾曲角度がより大きく、230゜のときには前記部分47に加え、隣りの2方向湾曲駒23,23の間の位置に対応した網管25の部分49にも紫外線硬化型接着剤を塗り込み、これを硬化させる。そして、前記同様にその湾曲する最大湾曲角度を望む角度よりわずかに大きくなるように設定すればよい。
【0030】なお、湾曲手段に熱硬化型接着剤を用いてもよいが、前記実施例では、特に紫外線硬化型接着剤を用いたので、熱を加えなくてもよく、ライトガイドファイバ44などに悪影響を与えず、しかも、短時間で硬化する。
【0031】また、前記接着剤を網管25の部分48,49に塗り込むとき、ガイド孔37内における操作ワイヤ33の移動に悪影響を与えない範囲で手元側端湾曲駒24と2方向湾曲駒23との当接部(連結部)にも接着剤を流し込んで同時に固定してもよい。
【0032】また、前記実施例の湾曲規制手段は網管25に接着剤を塗り込むようにしたが、その網管25の外周に熱収縮チューブを被嵌し、熱収縮させることにより構成するようにしてもよい。なお、ドライヤによる熱風で熱収縮させると、ライトガイドファイバ44などにダメージを与えるので、半田ごて等を熱収縮チューブに接触させて収縮させることが望ましい。また、湾曲規制手段として前記接着剤と熱収縮チューブを用いたものでもよい。
【0033】また、湾曲管部6は、湾曲駒をそれぞれ軸体を用いて回動自在に連結する方式のものであってもよい。さらに、前記実施例の湾曲管部6はその先端側に4方向湾曲駒22を配置し、手元基端側に2方向湾曲駒23を配置したので、左右方向はより先端に近い部分で湾曲する。しかも、4方向湾曲駒22を手元基端側に並べるものに比べ、湾曲規制用の接着剤が湾曲駒23の内側に侵入しにくい。
【0034】なお、内蔵物を挿通していない網管を被せた状態では接着ではなく、半田付けで湾曲を規制するようにしてもよい。また、内視鏡が大腸スコープの場合では湾曲管部6の中間部分を適宜固定すればよい。
【0035】さらに、図4は湾曲規制手段の他の例を示すものであり、これは第2の被覆部材としての弾性管26の外周に固定用糸51を巻き付けるとともに、糸51を接着剤52で固めることにより湾曲作用を抑制するようにした。また、巻き付けた固定用糸51は接着剤52で固める形式であるから、その糸51は接着剤52のアンカ作用を発揮すれば足り、したがって、前記固定用糸27,31よりもゆるく巻いてもよい。この固定用糸51は前記固定用糸31と同じであってもよい。また、前記固定用糸27,31と材質の異なるものを用いてもよい。
【0036】さらに、本発明での湾曲規制手段は、湾曲作用を抑制する必要のある個所の弾性管26の外周に、熱収縮性チューブを被嵌して規制するようにしたものでもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、湾曲管部の最大湾曲角度を、内視鏡の最大湾曲操作角度よりも大きく設定したから、その湾曲管部を最大に湾曲させる場合であっても、湾曲力量が増加したり、湾曲管部を湾曲させることによって湾曲管部やその操作機構の劣化を極力防止することができる。




 

 


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