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発明の名称 内視鏡洗浄消毒装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−7290
公開日 平成6年(1994)1月18日
出願番号 特願平4−170684
出願日 平成4年(1992)6月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 中西 信之 / 根来 大作 / 矢島 学
要約 目的
本発明は、超音波振動子の数を低減し、効率的に内視鏡の超音波洗浄を行うとともに、装置全体を小形化し、消毒液の使用量を少なくすることを最も主要な特徴とする。

構成
洗浄槽1に円環状の内視鏡収容部2を設け、この内視鏡収容部2内に超音波洗浄用の振動板7を配設し、この振動板7に複数の超音波振動子8を内視鏡収容部2に沿って円環状に配置したものである。
特許請求の範囲
【請求項1】 内視鏡の洗浄槽内に収容された内視鏡が洗浄液によって洗浄され、かつこの内視鏡の洗浄工程で超音波洗浄が行なわれる内視鏡洗浄消毒装置において、前記洗浄槽に円環状の内視鏡収容部を設けるとともに、この内視鏡収容部内に超音波洗浄用の振動板を配設し、この振動板に複数の超音波振動子を前記内視鏡収容部に沿って円環状に配置したことを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡を洗浄、消毒する内視鏡洗浄消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、内視鏡は人体の体腔内の検査や治療の目的で頻繁に使用されている。この内視鏡は使用後、必ず洗浄及び消毒する必要があり、たとえば、特開昭59−69016号公報に示すような内視鏡の洗浄消毒装置が使用されている。
【0003】この装置は内視鏡を洗浄槽内にセットした後、洗浄槽内に設けた噴霧ノズルから洗浄液を噴射するとともに、内視鏡管路内へ送液することにより、内視鏡を洗浄する。その後、洗浄槽内で消毒液に浸漬、送液することにより内視鏡の消毒を行う。
【0004】さらに、清浄水の噴射及び送液により、内視鏡のすすぎを行い、最後に内視鏡管路内に送気を行うとともに槽内を加熱し、内視鏡の外表面、管路内とも乾燥させる構成となっている。
【0005】また、上記洗浄工程では超音波により洗浄する事も提案されている。この超音波洗浄の洗浄槽は一般に方形又は円形に形成されており、複数の超音波振動子がこの洗浄槽の底面全体に亙り等間隔に並べられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、医療用の内視鏡は全体の長さが長いもので2m程度に達し、かつ柔軟性を持つため、内視鏡の洗浄消毒時に洗浄槽内にこの内視鏡をセットする際には挿入部等の柔軟性を備えた部分は略円形状に巻回された状態で収納されるのが一般的である。ここで、内視鏡の挿入部等の材質の特性上、内視鏡の挿入部等を略円形状に巻回した際の最小の曲げ直径は20cm程度となる。そのため、洗浄槽の底面積が比較的大きくなり、洗浄槽の底面に等間隔に並べられる超音波振動子の数が多くなるので、超音波を出力する超音波振動ユニット全体が大型になり、内視鏡の洗浄消毒装置全体が大型化し、コスト高になる問題がある。
【0007】また、方形又は円形の超音波洗浄の洗浄槽の中央部分の直径20cmの円内部には内視鏡が配置されていない空間部分が形成されるので、この空間部分では超音波洗浄時に超音波の振動が無駄になり、効率が悪い問題がある。
【0008】さらに、内視鏡の消毒工程時に消毒液に内視鏡を浸漬する場合、洗浄槽の中央部分の空間部にも消毒液が満たされることになるので、多量の消毒液が必要となる問題がある。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、超音波振動子の数を低減し、効率的に内視鏡の超音波洗浄を行うことができるとともに、装置全体を小形化し、消毒液等の使用量を少なくしてコスト低下を図ることができる内視鏡洗浄消毒装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡の洗浄槽内に収容された内視鏡が洗浄液によって洗浄され、かつこの内視鏡の洗浄工程で超音波洗浄が行なわれる内視鏡洗浄消毒装置において、前記洗浄槽に円環状の内視鏡収容部を設けるとともに、この内視鏡収容部内に超音波洗浄用の振動板を配設し、この振動板に複数の超音波振動子を前記内視鏡収容部に沿って円環状に配置したものである。
【0011】
【作用】使用済みの内視鏡は挿入部等が略円形状に巻回された状態で、円環状の内視鏡収容部に収容され、この内視鏡収容部内の振動板に円環状に配置された複数の超音波振動子の上にセットすることにより、超音波振動子から出力された超音波振動の大部分を内視鏡に直接当てて無駄な空間に逃げることを防止するとともに、洗浄槽の中央部に内視鏡が配置されていない空間部分が形成されることを防止して消毒液等の使用量を少なくするようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図3を参照して説明する。図3は内視鏡洗浄消毒装置全体の概略構成を示すもので、1は内視鏡洗浄消毒装置の洗浄槽である。この洗浄槽1には図1に示すように円環状の内視鏡収容部2が設けられている。この場合、洗浄槽1には大径な円筒状の外容器3とこの外容器3の中央部に略同心状に配置された例えばステンレスでできた小径な円筒状の液体排除部材4とが設けられている。そして、外容器3と液体排除部材4との間に円環状の内視鏡収容部2が形成されており、この内視鏡収容部2に内視鏡5が収容されるようになっている。
【0013】また、円環状の内視鏡収容部2の底部には超音波振動ユニット6が装着されている。この超音波振動ユニット6には図2(B)に示すように内視鏡収容部2の底部に配設された超音波洗浄用の円環状の振動板7と図2(A)に示すようにこの振動板7の下面側に取り付けられた複数の超音波振動子8…とが設けられている。この場合、振動子8は例えばランジュバン型の超音波振動子によって形成されている。そして、複数の振動子8…は振動板7の下面側に内視鏡収容部2に沿って円環状に配置されている。
【0014】また、内視鏡洗浄消毒装置本体には洗浄槽1の外容器3に送水系管路9の一端部が連結されている。この送水系管路9の他端部は給水弁10を介して例えば、水道水等の給水源11に連結されている。
【0015】さらに、内視鏡洗浄消毒装置本体には消毒液タンク12及び洗剤タンク13が設けられている。この場合、消毒液タンク12には送液管路14の一端部、洗剤タンク13には送液管路15の一端部がそれぞれ連結されている。これらの送液管路14、15の他端部はそれぞれ電磁弁16、17を介して洗浄槽1に連通されている。
【0016】また、洗浄槽1の底部には排出口18が設けられている。この排出口18には排水管路19の一端部が図示しない排水弁を介して連結され、さらにスコープ管路内洗浄用管路20の一端部が連結されているとともに、消毒液回収管路21の一端部が切換弁22を介して連結されている。ここで、排水管路19の他端部は排水ポンプ23装置外の排水口に連結されている。さらに、消毒液回収管路21の他端部は回収ポンプ24を介して消毒液タンク12に接続されている。そして、切換弁22の操作及び回収ポンプ24の作動により消毒液が消毒液タンク12に回収できるようになっている。
【0017】さらに、スコープ管路内洗浄用管路20の他端部はスコープ管路内洗浄用ポンプ25を介して管路接続具26に接続されている。この場合、管路接続具26には一対の入口側接続部26a,26bと1つの出口側接続部26cとが設けられている。そして、スコープ管路内洗浄用管路20の他端部は管路接続具26の一方の入口側接続部26aに接続されている。
【0018】また、管路接続具26の他方の入口側接続部26bには送気管路27の一端部が接続されている。この送気管路27の他端部はヒータが内蔵された加熱装置28を介してコンプレッサ29に接続されている。
【0019】さらに、管路接続具26の出口側接続部26cには接続管路30の一端部が接続されている。この接続管路30の他端部は洗浄槽1の外容器3の外周面に設けられたチャンネル接続口31に接続されている。
【0020】また、洗浄槽1内には内視鏡5の管路洗浄用チューブ32および内視鏡5の操作部5aを保持する図示しない操作部保持部材が設けられている。ここで、管路洗浄用チューブ32の一端部はチャンネル接続口31に接続されている。この管路洗浄用チューブ32の他端部は操作部保持部材上に設置された内視鏡5の各種チャンネルに連結されるようになっている。
【0021】また、洗浄槽1の外容器3の外周面には内視鏡乾燥用の温風導入口33および排気口34がそれぞれ設けられている。温風導入口33には温風導入管路35の一端部が連結されている。この温風導入管路35の他端部は温風発生器36に連結されている。
【0022】次に、上記構成の作用について説明する。まず、洗浄消毒装置本体の使用時には、使用済みの内視鏡5が洗浄槽1内にセットされる。さらに、内視鏡管路洗浄用チューブ32が内視鏡5の各種チャンネル及びチャンネル接続口31に連結される。
【0023】その後、洗浄消毒装置本体の図示しない各種操作スイッチの操作にともない洗浄、消毒、すすぎ、送気、乾燥の各工程が行われる。まず、洗浄工程では初めに給水弁10が開操作され、例えば水道水等の給水源11からの洗浄水が給水弁10、送水系管路9を介して洗浄槽1内に供給される。このとき、電磁弁17が開弁され、洗剤タンク13からあらかじめ設定された液量の洗剤が送液管路15を介して洗浄槽1内に注入される。
【0024】そして、洗浄槽1内に一定量の水が供給されると給水弁10が閉じ、続いて超音波洗浄が行われる。この場合、もっとも汚れている内視鏡5の挿入部5bが超音波振動ユニット6の上部に置かれるため、効果的に洗浄される。
【0025】洗浄工程が終了すると図示しない排水弁が開くと同時に排水ポンプ23が駆動され、洗浄槽1内の洗浄液が排水管路19を介して外部に排出されるとともに、給水弁10が開いて新しい水が送水系管路9を介して洗浄槽1内に供給される。このとき、同時にスコープ管路内洗浄用ポンプ25が駆動され、スコープ管路内洗浄用管路20、接続管路30、管路洗浄用チューブ32を順次介して内視鏡5の各種チャンネル内に洗浄槽1内の洗浄液が供給される。そして、洗浄槽1内の洗浄水がオーバーフロー式に順次新しい水と入れ替わりながらすすぎが行われる。その後、給水弁10が閉じるとともに、排水ポンプ23が停止してすすぎ工程が終了する。
【0026】また、このすすぎ工程の後半ではスコープ管路内洗浄用ポンプ25が停止されるとともに、コンプレッサ29が駆動されて送気管路27、接続管路30、管路洗浄用チューブ32を順次介して内視鏡5の各種チャンネル内に圧縮空気が導入され、内視鏡5の水切りが行われる。
【0027】すすぎ工程が終了した後、続いて消毒工程が行われる。この消毒工程では初めに電磁弁16が開き、消毒液タンク12内の消毒液が送液管路14を介して洗浄槽1内に供給される。そして、洗浄槽1に溜められた消毒液内に内視鏡5全体が完全に浸漬されるとともに、スコープ管路内洗浄用ポンプ25のオン操作により、洗浄槽1内の消毒液がスコープ管路内洗浄用管路20、接続管路30、管路洗浄用チューブ32を順次介して内視鏡5の各種チャンネル内に供給され、内視鏡5の消毒が行われる。また、所定時間が経過すると切換弁22、回収ポンプ24の作動により、洗浄槽1内の消毒液が消毒液回収管路21を介して消毒液タンク12に回収される。
【0028】消毒工程の終了後、続いて再びすすぎ工程が行われる。このすすぎ工程の後半にはスコープ管路内洗浄用ポンプ25の運転を停止した後、コンプレッサ29の駆動により、内視鏡5の各種チャンネル内の水切りが完全に行われる。さらに、一定時間経過後、排水ポンプ23が停止する。
【0029】また、この消毒工程の終了後、続いて乾燥工程が行われる。乾燥工程では温風発生器36から温風導入管路35を介して洗浄槽1内に温風が導かれる。同時に、コンプレッサ29からの圧縮空気が加熱装置28のヒータで加熱された後、送気管路27、接続管路30、管路洗浄用チューブ32を順次介して内視鏡5の各種チャンネル内に導入される。このとき、洗浄槽1内の蒸気が排気口34から外部に排出されるので、洗浄槽1内の湿度を下げ、内視鏡5の乾燥が促進されるようになっている。
【0030】そこで、上記構成のものにあっては洗浄槽1に円環状の内視鏡収容部2を設け、振動板7の下面側に複数の振動子8…が内視鏡収容部2に沿って円環状に配置された超音波振動ユニット6をこの内視鏡収容部2の底部に装着したので、使用済みの内視鏡5を挿入部5b等が略円形状に巻回された状態で、円環状の内視鏡収容部2に収容させることにより、内視鏡5の超音波洗浄時に超音波振動子8…から出力された超音波振動の大部分を内視鏡5に直接当てることができる。そのため、従来のように内視鏡5が配置されていない空間部分に超音波振動が無駄に供給されることを防止できるので、超音波振動ユニット6からの超音波振動の出力を従来に比べて少なくした状態で、効率的に内視鏡5の超音波洗浄を行うことができる。
【0031】さらに、超音波振動ユニット6内に配設される超音波振動子8…の数を従来に比べて低減することができるので、内視鏡洗浄消毒装置の装置全体を小形化し、かつ安価にできる。
【0032】また、洗浄槽1内には中央部に円筒状の液体排除部材4が配設され、この部分では洗浄槽1内の洗浄液、消毒液が排除されるので、従来のように洗浄槽1の中央部に内視鏡5が配置されていない無駄な空間部分が形成されることを防止することができる。そのため、洗浄液や価格の高い消毒液等の使用量を少なくすることができ、コスト低下を図ることができる。さらに、消毒液タンク12の大きさも小さくでき、内視鏡洗浄消毒装置の装置全体の小型化にも役立つ。また、ユーザーの消毒液調整作業量の削減ができ、負担が軽減できる。
【0033】さらに、洗浄槽1内の中央部に配設される円筒状の液体排除部材4をステンレス材料によって形成したので、内視鏡5の超音波洗浄時には超音波振動ユニット6からの超音波振動がこの液体排除部材4に対して効率よく反射し、内視鏡5の洗浄効果をより高めることができる。
【0034】また、図4は本発明の第2実施例を示すものである。これは、洗浄槽1とは別体の投げ込み型の超音波振動ユニット41を洗浄槽1内に設けたものである。この超音波振動ユニット41には振動板を形成する箱状のユニットケース42が設けられている。このユニットケース42内には第1実施例と同様に複数の超音波振動子8…が内視鏡収容部2に沿って円環状に配置されている。
【0035】上記構成のものにあっては洗浄槽1内にこの洗浄槽1とは別体の投げ込み型の超音波振動ユニット41を設けたので、仮に超音波振動ユニット41内の超音波振動子8が故障した場合の修理や、メンテナンス等の作業が簡単に行えるという利点がある。
【0036】また、図5は本発明の第3実施例を示すものである。これは、洗浄槽1の円環状の内視鏡収容部2の外部に内視鏡5の操作部5aを収容する凹陥状の操作部装着部51を設けたものである。この場合、操作部装着部51には内視鏡5の操作部5aが装着され、内視鏡5の挿入部5bおよびユニバーサルコード5c等の柔軟性を備えた部分は略円形状に巻回された状態で円環状の内視鏡収容部2内に収容されている。
【0037】上記構成のものにあっては内視鏡5の操作部5aのように強度的に弱く、強力な超音波洗浄を行うと破損するおそれがある部分を超音波照射範囲からわずかに外してセットすることができるので、強度の弱い操作部5aは比較的弱い洗浄力でマイルドに洗い、挿入部5bおよびユニバーサルコード5cは超音波照射範囲内の強力な洗浄力で洗うことができる。そのため、超音波洗浄時に強度の弱い操作部5aが破損することを防止することができる。
【0038】この場合、内視鏡の操作部5aは挿入部5bに比べて汚れが付着しにくく、かつ汚れの付着強度も弱いので、必要となる洗浄力は低くても良い。そのため、超音波洗浄時には汚れ易い挿入部5bおよびユニバーサルコード5cのみを内視鏡収容部2内で効率よく超音波洗浄することができる。
【0039】さらに、操作部5aの中でも、汚れの付着し易い鉗子口部5dは洗浄槽1における内視鏡収容部2内の超音波振動の照射範囲に配置することにより、この鉗子口部5dの洗浄効果を高める構成にしても良い。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、洗浄槽に円環状の内視鏡収容部を設けるとともに、この内視鏡収容部内に超音波洗浄用の振動板を配設し、この振動板に複数の超音波振動子を内視鏡収容部に沿って円環状に配置したので、超音波振動子の数を低減し、少ない超音波出力で効率的に内視鏡の超音波洗浄が行える。そのため、装置全体を小形化し、かつ安価にできるとともに、洗浄液や消毒液の使用量を削減できるので、コスト低下を図ることができる。




 

 


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