米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 衣類 -> 吉田工業株式会社

発明の名称 紐締め具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−292606
公開日 平成6年(1994)10月21日
出願番号 特願平5−247547
出願日 平成5年(1993)9月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 勲
発明者 的場 博嗣
要約 目的
紐の挿通作業の工数がかからず、紐の固定も確実になされるようにする。

構成
ソケット10と、ソケット10内に挿入され摺動可能に設けられたプラグ12とを有し、ソケット10の側面の互いに対向する面を貫通するように形成された紐通し孔16と、上記プラグ12に形成された紐押え部37とを設ける。ソケット10内でプラグ12を突出方向に付勢した付勢手段22を設ける。ソケット10にその一側面から紐通し孔16に向かって連通した紐通し用スリット32を形成し、プラグ12にその紐押え部37と連通し切欠き溝32とは異なる方向に開口した紐通し溝38を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】 ソケット(10)と、このソケット(10)内に挿入され摺動可能に設けられたプラグ(12)とを有し、上記ソケット(10)の側面の互いに対向する面を貫通するように形成された紐通し孔(16)と、上記プラグ(12)に形成された紐押え部(37)とを設け、上記ソケット(10)内で上記プラグ(12)を突出方向に付勢した付勢手段(22)を設け、上記ソケット(10)にその一側面から上記紐通し孔(16)に向かって連通した紐通し用スリット(32)を形成し、上記プラグ(12)にその紐押え部(37)と連通し上記紐通し用スリット(32)とは異なる方向に開口した紐通し溝(38)を設けたことを特徴とする紐締め具。
【請求項2】 上記ソケット(10)に形成された紐通し用スリット(32)の開口端(34)と、上記プラグ(12)に形成された紐通し溝(38)の開口端(35)とは、互いに反対側に位置し、上記紐通し用スリット(32)と上記紐通し溝(38)の形成方向及び上記プラグ(12)の上記ソケット(10)への挿入方向は、ほぼ同一線上に位置することを特徴とする請求項1記載の紐締め具。
【請求項3】 上記ソケット(10)に形成された紐通し用スリット(32,68)の開口端(34,69)と、上記プラグ(12)に形成された紐通し溝(38)の開口端(35)とは、互いにほぼ90度異なる向きに開口したことを特徴とする請求項1記載の紐締め具。
【請求項4】 上記ソケット(10)内で上記プラグ(12)を突出方向に付勢した付勢手段は、上記プラグ(12)と一体に設けられた弾性部材(42)であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の紐締め具。
【請求項5】 上記ソケット(10)内で上記プラグ(12)を突出方向に付勢した付勢手段は、上記ソケット(10)と上記プラグ(12)との一方に形成された弾性片(66,84)と、他方に形成されこの弾性片(66,84)に付勢されて上記プラグ(12)を突出方向に押し出す当接面(68,86)とから成ることを特徴とする請求項1,2又は3記載の紐締め具。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衣類や袋等に設けられた紐の長さを所望の長さに調節する紐締め具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紐締め具は、例えば実開平4−95715号公報に開示されているように、一端部が閉じた有底筒状のソケットと、このソケット内に設置されたスプリングと、上記ソケット内に移動自在に遊嵌され上記スプリングによってソケットから突出する方向に付勢されたプラグとから構成されている。このソケット及びプラグの各側面部には、中心軸を横切るように貫通孔が形成され、この貫通孔に紐が挿通可能に形成されている。この紐締め具の使用方法は、先ず、プラグをスプリングの付勢力に抗してソケット内に押し込み、上記公報に開示されているように、ソケットとプラグの貫通孔を一致させて、その貫通孔に紐を長手軸方向に挿通させる。その後、プラグの押圧を解除すると、プラグがスプリングによって突出方向に付勢され、プラグとソケットとの各貫通孔の内壁部に紐が挟まれてロックされるものである。ここで、紐を貫通孔に挿通させる方法として、上記公報に開示されているように、貫通孔に紐の軸方向から挿通する方法と、ソケットとプラグの貫通孔に各々形成された紐通し用スリットを互いに合わせて、この溝に紐を平行移動させるようにして通すものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術において、プラグとソケットの貫通孔に紐をその軸方向に通す場合、その紐通し作業がきわめて煩雑であり、工数のかかる作業であった。又、プラグとソケットの貫通孔に形成された紐通し用スリットから紐を入れるようにして通すものの場合、紐通し用スリットの位置がプラグとソケットの同じ側に開口していなければならいので、紐通し用スリットの位置がプラグとソケットとで一致し易く、これらの貫通孔から紐通し用スリットを経て紐が外れ易いという問題がある。さらに、上記従来の各紐締め具は、プラグとソケットの組み立て後に、紐をそれらの貫通孔に挿通しなければならず、紐を通すまでに多くの工数が必要であった。
【0004】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑みて成されたもので、紐の挿通作業の工数がかからず、紐の固定も確実になされる紐締め具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ソケットと、このソケット内に挿入され摺動可能に設けられたプラグとを有し、上記ソケット側面の対向する部分を貫通するように紐通し孔を設け、上記プラグに紐押え部を形成し、上記ソケット内で上記プラグを突出方向に付勢した弾性部材や弾性片等の付勢手段を設け、上記ソケットにその一側面から上記紐通し孔に向かって連通した紐通し用スリットを形成し、上記プラグにその紐押え部に連通し上記紐通し用スリットとは異なる方向に開口した紐通し溝を設けた紐締め具である。さらに、上記ソケットに形成された紐通し用スリットの開口端と、上記プラグに形成された紐通し溝の開口端とは、互いに180度反対側に位置し、上記紐通し用スリットと上記紐通し溝の形成方向及び上記プラグの上記ソケットへの挿入方向が、ほぼ同一線上に位置する紐締め具である。また、上記ソケットに形成された紐通し用スリットの開口端と、上記プラグに形成された紐通し溝の開口端とは、互いにほぼ90度異なる向きに開口した紐締め具である。上記付勢手段は、上記プラグと一体に設けられた弾性部材、又は、上記ソケットと上記プラグとの一方に形成された弾性片及び他方に形成されこの弾性片に付勢されて上記プラグを突出方向に押し出す当接面とから成るものである。
【0006】
【作用】この発明の紐締め具は、ソケット内にプラグを組み付ける際に、紐はプラグに形成された紐通し溝を経て紐押え部に当接され、ソケットへのプラグの組み付け時に、紐はソケットの紐通し孔に挿通され、ソケットにプラグを挿入した状態で、付勢手段により確実に紐がソケットの紐通し孔とプラグの紐押え部とに挟まれて固定されるようにしたものである。
【0007】
【実施例】以下この発明の実施例について図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の第一実施例を示すもので、この実施例の紐締め具は、中空状の6面体に形成された樹脂製のソケット10と、このソケット10内に挿入可能に形成された樹脂製のプラグ12とから成る。ソケット10には、上端面及び下端面には開口部14,15が形成され、この開口部14,15に連通して内部が中空状に形成されている。ソケット10の一対の対向する側面には、互いに対向して形成された一対の紐通し孔16が設けられている。また、開口部14の一対の側面部には、プラグ12の側面に形成された一対の係止部18が係合してプラグ12の突出量を規制する一対の被係止部20が形成されている。
【0008】ソケット10内には、プラグ12を開口部14に向かって付勢する付勢手段としての弾性部材22が設けられている。弾性部材22は、コ字形に形成され、一対の弾性片24が、プラグ12の側面部に形成された一対の当接面26に弾性的に当接している。そして、一対の当接面26は開口部14に向かって広がる角度に設定されているので、この当接面26が弾性片24に挟まれ、弾性片24の弾性力よってプラグ12が開口部14側に付勢されている。また、ソケット10の底部10aには、弾性部材22の底部に形成された2対の係合突起28が係合する係合孔30が4ケ所に形成されている。
【0009】ソケット10には、下端面の開口部15から一対の紐通し孔16に向かって形成された一対の紐通し用スリット32が形成されている。ソケット10の開口部15側に位置した紐通し用スリット32の端部は、外側に開いたテーパ状の開口端34に形成されている。また、プラグ12には、ソケット10に挿入された状態で、紐通し孔16と同心的に連通可能な透孔36が形成され、この透孔36の内面が紐押え部37となっている。さらに、ソケット10の開口部14側に位置するプラグ12の端部には、透孔36に連通し紐の挿通方向に開口した紐通し溝38が形成され、その先端部も、外側に開いたテーパ状の開口端35として形成されている。そして、紐通し用スリット32と紐通し溝38の形成方向、及びプラグ12のソケット10への挿入方向は、ほぼ同一線上に位置するものである。
【0010】この実施例の紐締め具の使用方法は、まず、紐40の長手方向軸を平行移動させるようにして、プラグ12の紐通し溝38を経て透孔36内に紐40を挿通させる。そして、プラグ12をソケット10内に、開口部15側から挿入する。この時、紐40は、ソケット10の紐通し用スリット32を経て紐通し孔16に挿通される。また、紐40は、プラグ12及びソケット10のテーパ状の開口端34,35により容易に紐通し用スリット32及び紐通し溝38内に挿入する。この後、弾性部材22をソケット10の開口部15からソケット10内に挿入し、係合突起28を係合孔30に係合させ、開口部15が塞がれてこの紐締め具の組み立て及び紐通しが完了する。
【0011】これによって、プラグ12の当接面26に弾性片24の先端部が弾性的に当接し、プラグ12がソケット10の開口部14側に付勢される。そして、紐通し溝38が開口したプラグ12の端部12aは、ソケット10の開口部14から突出し、紐40は、紐通し孔16と透孔36の紐押え部37とに弾性的に挟まれ、所望の位置で固定される。又、紐をゆるめたい場合は、開口部14側からプラグ12の端部12aをソケット10側に押圧すると、紐通し孔16と透孔36との重なり部分が大きくなり紐40の移動が可能となる。そして、紐の位置を移動させ、再びプラグ12の押圧を解除すれば、紐40は、紐通し孔16と紐押え部37とにより挟まれて固定される。
【0012】この実施例の紐締め具によれば、紐締め具の紐通し孔16及び透孔36に紐40を挿通する作業に際して、紐40の長手方向軸の方向に紐を挿通するのではなく、紐40の長手方向と直交する方向に紐40を平行移動させることにより各孔16,36に紐40を挿通することができ、紐40の挿通作業がきわめて容易になるものである。特に、紐40の先端部が固くないものや、柔軟性の大きい紐の場合でも、全くその紐の種類に関係なく短時間で紐の挿通作業を行うことができるものである。また、紐40の挿通作業を紐締め具の組み立てに伴って行うことができ、従来、紐締め具の組み立てと紐通しを別々に行っていたものが同時に可能であり、組み立て工数の削減に大きく寄与するものである。しかも、組み立て時に紐40を通す紐通し溝38と紐通し用スリット32は、互いに反対方向に形成され、使用中にこの各溝32,38から紐40が外れてしまうことがあり得ず、安全性も高いものである。
【0013】次にこの発明の第二実施例について図4、図5を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具は、プラグ12と付勢手段である弾性部材42を、樹脂による一体成形により形成したものである。弾性部材42は、所定の弾性力を確保し、プラグ12の移動ストロークを取るために、ジグザグ状に形成されている。
【0014】この実施例の紐締め具の使用方法も、上記第一実施例の紐締め具と同様であり、組み立て時に、プラグ12と一体の弾性部材42をプラグ12と同時にソケット10内に挿入することができ、組み立てをさらに簡単なものにすることができるものである。又、プラグ12と弾性部材42との成形コストも安価にすることができる。
【0015】次にこの発明の第三実施例について図6を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具は、上記第二実施例と同様の構成で、プラグ12の透孔36内に、紐40を2本挿通した場合の仕切部44を形成したものである。
【0016】この実施例の紐締め具によっても上記第二実施例と同様の効果が得られる。さらに、紐40を往復して紐通し孔16及び透孔36内に挿通させた場合でも、紐40が抜けてしまうことがなく、紐の位置調整も容易なものである。
【0017】次にこの発明の第四実施例について図7を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具は、上記第三実施例と同様の構成で、プラグ12の透孔36内に、紐40を2本挿通するための仕切部46を形成し、この仕切部46をプラグ12の端部12aまで延ばし、紐通し溝38も仕切部46により仕切ったものである。
【0018】この実施例の紐締め具によっても上記第三実施例と同様の効果が得られ、さらに、紐40を2本にして透孔36内に挿通させる場合、仕切部46で仕切られた各透孔36に、紐40を2本にして同時に通すことができるものである。
【0019】次にこの発明の第五実施例について図8を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具は、ソケット10に形成された紐通し用スリット32と、プラグ12の透孔36に連通した紐通し溝38の方向が90度ずれた方向に設定されているものである。この実施例の紐締め具のソケット10には、プラグ12の紐通し溝38の方向に移動可能な操作片48が設けられ、プラグ12の斜面12bに当接している。そして、プラグ12は、操作片48の移動により、紐通し溝38と直交する方向であってソケット10の紐通し用スリット32の開口端34側に移動可能に形成されている。また、ソケット10には、紐通し用スリット32の開口端34側の開口部を覆うように弾性部材22が設けられ、この弾性部材22から突出した一対の弾性片24がプラグ12の一対の当接面26に弾性的に当接し、プラグ12を紐通し用スリット32の開口側とは反対方向に付勢している。
【0020】この実施例の紐締め具の組み立て方法は、先に操作部材48をソケット内に装着し、上記第一実施例と同様に、紐40を紐通し溝38を介して透孔36に通し、そのプラグ12をソケット10に入れ、弾性部材22を取り付けて完了する。そして、この実施例の紐締め具によっても上記第一実施例と同様の効果が得られるものである。
【0021】次にこの発明の第六実施例について図9を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具は、ソケット10に取り付けられるプラグ52を、断面が工の字状に形成し、ソケット10の紐通し孔16に連通した紐通し用スリット32の方向に対して、直交する方向に工の字状のソケット52の開口部54が形成されているものである。この開口部54は、側方から紐を通す紐通し溝であり、プラグ52は、弾性部材55によってソケット10の紐通し用スリット32の開口側とは反対方向に付勢され、工の字状のプラグ52の紐押え部56に紐40が当接するものである。
【0022】この実施例の紐締め具の組み立て方法は、先ず、紐40を開口部54の両側から各々紐押え部56に位置させ、その状態で、プラグ52をソケット10に入れる。これにより、紐40は、ソケット10の紐通し孔16内に紐通し用スリット32を介して挿通される。この後、弾性部材55を取り付け、ソケット10の下端部の開口15を蓋部材60で覆って組み立てが完了する。ここで、プラグ52の上端部52aは、ソケット10の上端部の開口14に位置し、紐40の固定を解除し位置調整する際に、この上端部52aを押し込み、紐40の押圧を解除して調整可能にしている。
【0023】次にこの発明の第七、八実施例について図10、図11を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。図10に示す紐締め具は、上記第一実施例と同様の構成の紐締め具であって、ソケット10に形成された紐通し用スリット32と、プラグ12の透孔36に連通した紐通し溝38の方向が90度ずれた方向に設定されているものである。また図11に示す紐締め具は、上記第二実施例と同様の構成の紐締め具であって、ソケット10に形成された紐通し用スリット32と、プラグ12の透孔36に連通した紐通し溝38の方向が90度ずれた方向に設定されているものである。これらの実施例によっても、上記第一、第二実施例の紐締め具と同様に組み立てることができ、同様の効果を有するものである。
【0024】次にこの発明の第九実施例について図12〜図14を基にして説明する。ここで、上述の実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具も、中空状の6面体に形成された樹脂製のソケット10と、このソケット10内に挿入可能に形成された樹脂製のプラグ12とから成る。ソケット10には、上端面及び下端面には開口部14,15が形成され、この開口部14,15に連通して内部が中空状に形成されている。ソケット10の一対の対向する側面には、互いに対向して一対の紐通し孔16が形成されている。また、開口部15側の一対の側面部には、断面がJ字状に形成され、外方に弾性変形可能にソケット10の開口部15の一対の側縁部から片持状態で開口部14方向に突出し、互いに対向した付勢手段としての弾性片66が形成されている。この弾性片66には、その中央部で二分割され紐通し孔16に連通した紐通し用スリット68が形成されている。そして紐通し用スリット68の開口端69はR状に広がった形状に形成されている。弾性片66の先端部66aは、プラグ12の一対の対向する側面に形成された一対の当接面26を付勢している。そして、一対の当接面26は開口部14に向かって広がる角度に設定されているので、この当接面26が弾性片66に挟まれ、弾性片66の弾性力よってプラグ12が開口部14側に付勢されている。
【0025】プラグ12には、ソケット10に挿入された状態で、紐通し孔16と同心的に連通可能な透孔36が形成され、この透孔36の内面が紐押え部37となっている。さらに、プラグ12の一側面部には、透孔36に連通し紐40の挿通方向と直角方向に開口した紐通し溝38が、外側に開いたテーパ状に形成されている。プラグ12の当接面26の下端部には、当接面26に沿って摺動する弾性片66の先端部66aが係合し、プラグ12が開口部14から外方に抜けないようにするプラグ係合部70が形成されている。また、この当接面26の透孔36側の端部には、透孔36からプラグ係合部70側にわずかに下りた位置に段部72が形成されている。そして、この紐通し孔16の内側端縁16aと透孔36の両側面部36aとの間隔は、紐40を潰した状態の厚みとほぼ等しく形成されている。
【0026】この実施例の紐締め具の使用方法は、まず、紐40の長手方向軸を平行移動させるようにして、プラグ12の紐通し溝38を経て透孔36内に紐40を挿通させる。そして、プラグ12をソケット10の下側の開口部15からソケット10内に挿入する。この時、紐40は、ソケット10の紐通し用スリット68を経て紐通し孔16に挿通される。そして、ソケット10内で、弾性片66の先端部66aが当接面26に接すると、弾性片66の変形による付勢力が当接面26を押して、プラグ12をソケット10の開口部14方向に付勢する。これによって、プラグ12の端部12aは、ソケット10の開口部14から突出し、紐40は、紐通し孔16と透孔36の紐押え部37とに弾性的に挟まれ固定される。又、紐40の固定ををゆるめ紐40の位置を移動させたい場合には、開口部14側からプラグ12の端部12aを開口部15方向へ押圧すると、紐通し孔16と透孔36との重なり部分が大きくなり紐40の軸方向の移動が可能となる。そして、紐40の位置を移動させ、再びプラグ12の押圧を解除すれば、紐40は、紐通し孔16と紐押え部37とにより挟まれて固定される。
【0027】この実施例の紐締め具も上記実施例の紐締め具と同様の効果が得られ、さらに、紐40が、プラグ12の透孔36からソケット10の紐通し孔16にかけて、プラグ12の段部72により確実に紐40が90度方向に屈曲させられ、紐40が強固に保持される。又、この紐通し孔16の上端縁16bの位置をプラグ12の透孔36の紐押え部37の位置より開口14側に位置するようにしても良い。これにより、さらに確実に紐40が保持される。
【0028】次にこの発明の第十実施例について図15、図16を基にして説明する。ここで、上述の第九実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具は、ソケット10の一対の側面の対向する弾性片66の位置を、上記第九実施例とは90度異なる側面に形成し、他方の側面には、紐通し用スリット68を紐通し孔16に連通させて形成したものである。従って、プラグ12の当接面26の位置も、第九実施例のものとは90度異なる側面に形成されている。この実施例によっても、上記第九実施例と同様の効果が得られるものである。
【0029】次にこの発明の第十一実施例について図17を基にして説明する。ここで、上述の第九実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具は、上記第九実施例のソケット10に用いるプラグ12の変形例であり、プラグ12の段部72が透孔36の下方のみに形成されているものである。この実施例によっても、上記第九実施例と同様の効果が得られるものである。
【0030】次にこの発明の第十二実施例について図18を基にして説明する。ここで、上述の第九実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施例の紐締め具は、ソケット10の一対の対向する側面の内側に、開口部15側に向かって狭まるように傾斜した一対の当接面86を形成し、この当接面86に当接する弾性片84をプラグ12に形成したものである。また、ソケット10の他方の一対の側面には、互いに対向した紐通し用スリット68が形成されている。そして、この実施例の紐締め具の組み立ても、上記実施例と同様に行うものであり、上記実施例と同様の効果が得られるものである。
【0031】尚、この発明の紐締め具は、ソケットの紐通し孔に連通した紐通し用スリットと、プラグの紐押え部に連通した紐通し溝が互いに異なる方向に向いて形成されていれば良く、その相対的位置や形状は問わない。さらに、紐押え部と紐通し孔は、弾性部材等の付勢手段による押圧力によって、紐を挟む構造のものであれば良い。また、紐の種類は、衣類等の紐をロックするものの他、袋類や鞄、靴、テント等、紐が用いられているもの全てに利用できるものであり、紐の種類も問わないものである。
【0032】
【発明の効果】この発明の紐締め具は、ソケットとプラグの組み立て時に紐の挿通も完了させることができ、組み立て工数の大幅な削減可能であり、さらに、紐の挿通作業も、紐を長軸方向と直交する方向に移動させることによって完了し、紐通し作業の効率化も図ることができる。しかも、紐を挿通させるためのソケットの紐通し用スリットとプラグの紐通し溝は、互いに異なる方向に向いており、使用中に紐が外れることがなく、安全性も高いものである。また、特に、ソケットの紐通し用スリットとプラグの紐通し溝の形成方向、及びプラグのソケットへの挿入方向をほぼ同一線上に揃えることにより、又はソケット紐通し用スリットと、プラグの紐通し溝とを、互いにほぼ90度異なる向きに開口させることにより、この紐通し具の組み立てと紐通し作業をきわめて簡単行うことができ、作業効率が大きく向上するものである。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013