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発明の名称 茎稈結束機の紐案内板構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−14637
公開日 平成6年(1994)1月25日
出願番号 特願平4−173589
出願日 平成4年(1992)7月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 有本 敬
要約 目的
ニードルの紐供給作動時に、結束空間に集束された茎稈のニードルによる結節部への引き込みの阻止の確実性を高めながらも、パッカーと阻止部材との間に茎稈がロック状態で挟み込まれることを回避できるようにする。

構成
結束空間Sの結節ビル9等が位置する側に、ニードル7の通過移動用の紐案内孔18を備える紐案内板17を設け、紐案内孔18より茎稈がニードル7と共に連れ込まれることを阻止する阻止部材19A,19Bを、結束空間Sに紐案内孔18の左右両側で対に出退変位可能に構成して、阻止部材19A,19Bをニードル7が紐供給作動のとき結束空間Sに突出し、ニードル7が非作動状態のとき結束空間Sから退避するように、ニードル7の駆動機構23と阻止部材19A,19Bとを連係してある。
特許請求の範囲
【請求項1】 結束空間(S)の一側に結節ビル(9)及び結節紐ホルダー(10)を配設し、前記結束空間(S)の他側に茎稈掻き込み用のパッカー(6)及び結束紐供給用のニードル(7)を配設するとともに、前記結束空間(S)の前記結節ビル(9)及び結節紐ホルダー(10)が位置する側に、前記ニードル(7)の通過移動用の紐案内孔(18)を備える紐案内板(17)を設け、かつ、前記紐案内孔(18)より茎稈が前記ニードル(7)と共に連れ込まれることを阻止する阻止部材(19A),(19B)を、前記結束空間(S)に前記紐案内孔(18)の左右両側で対に出退変位可能に構成して、さらに、前記阻止部材(19A),(19B)を、前記ニードル(7)が紐供給作動のとき前記結束空間(S)に突出し、前記ニードル(7)が非作動状態のとき前記結束空間(S)から退避するように、前記ニードル(7)の駆動機構(23)と前記阻止部材(19A),(19B)とを連係してある茎稈結束機の紐案内板構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等に用いられる茎稈結束機の紐案内板構造に関し、詳しくは、結束空間の一側に結節ビル及び結節紐ホルダーを配設し、前記結束空間の他側に茎稈掻き込み用のパッカー及び結束紐供給用のニードルを配設するとともに、前記結束空間の前記結節ビル及び結節紐ホルダーが位置する側に、前記ニードルの通過移動用の紐案内孔を備える紐案内板を設けた茎稈結束機の紐案内板構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の茎稈結束機の紐案内板構造としては、例えば、実開平2−59348号公報に開示されているように、紐案内孔の左右両側に突設した状態の阻止部材は紐案内板と一体形成したものが周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、結束時においては、結束空間に集束させた茎稈が後戻りしないよう、結束空間がわに寄せ付けた茎稈掻き込み用のパッカーを、阻止部材へ押しつけがってにするのであるが、上記従来構造のもののように、紐案内板と阻止部材とを一体に形成したものにあっては、紐案内板に対して阻止部材は固定された構造であるために、パッカーの阻止部材への押しつけ力が小さいと、茎稈のパッカーと阻止部材とによる茎稈保持力が小さなものとなって、ニードルの紐案内孔通過時に茎稈を結節部がわに引き込む虞れが高いものとなり、又、逆に、その引き込みの阻止をより確実にするために、パッカーの阻止部材への押しつけ力を大きなものにすると、パッカーと阻止部材との間に茎稈が挟み込まれてパッカーがロックされた状態となる虞れが高くなり、パッカーや阻止部材が破損したりするという不具合が生じる虞れがあった。本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、ニードルの紐供給作動時に、結束空間に集束された茎稈のニードルによる結節部への引き込みの阻止の確実性を高めながらも、パッカーと阻止部材との間に茎稈がロック状態で挟み込まれることを回避できる茎稈結束機の紐案内板構造の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる茎稈結束機の紐案内板構造は、上記目的を達成するために、結束空間の一側に結節ビル及び結節紐ホルダーを配設し、前記結束空間の他側に茎稈掻き込み用のパッカー及び結束紐供給用のニードルを配設するとともに、前記結束空間の前記結節ビル及び結節紐ホルダーが位置する側に、前記ニードルの通過移動用の紐案内孔を備える紐案内板を設け、かつ、前記紐案内孔より茎稈が前記ニードルと共に連れ込まれることを阻止する阻止部材を、前記結束空間に前記紐案内孔の左右両側で対に出退変位可能に構成して、さらに、前記阻止部材を、前記ニードルが紐供給作動のとき前記結束空間に突出し、前記ニードルが非作動状態のとき前記結束空間から退避するように、前記ニードルの駆動機構と前記阻止部材とを連係してあることを特徴構成とする。かかる特徴構成による作用・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】即ち、阻止部材は、ニードルの駆動機構と連動して、ニードルが紐供給作動のとき結束空間に突出し、ニードルが非作動状態のとき結束空間から退避するから、そのニードルの非作動状態のときは結束空間を拡げることになり、結束作動時にパッカーが結束空間寄りに位置するときには、集束された茎稈が円滑にパッカーで押されて、ニードルが紐供給時に通過する紐案内孔箇所に多数の茎稈が存在することを抑制できるとともに、その状態でニードルが紐供給作動するときには、前記紐案内孔箇所に幾分か茎稈が残っていても、結束空間がわにニードルの作動と共に突出してきた阻止部材とパッカーとが側面視で重複するようになることで、茎稈がそれら阻止部材とパッカーとにより一時的に挾持されて位置保持されるので、茎稈がニードルに伴って結節部がわに引き込まれることが抑制されることになる。
【0006】
【発明の効果】従って、結束空間を広く確保して、結束時にパッカーが結束空間寄りに位置するときに茎稈を紐供給孔箇所より除去するように作動するので、その紐供給箇所にニードルの紐供給時に残る量は全く無しとなるか少量に止まるので、結節部への茎稈の引き込みが阻止され易くなるとともに、その茎稈がパッカーと阻止部材とに強く挟まれてロックしてしまう不具合も解消できるに至った。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図3及び図4に、コンバイン後部に搭載した茎稈結束機の一例としての排ワラ結束装置1を示している。この排ワラ結束装置1は、脱穀装置2で脱穀処理された後排ワラ搬送チェーン3で挾持搬送された排ワラを集束する結束空間Sを、上方に配設した紐供給部4と下方に配設した結節部5との間に設けて構成している。
【0008】紐供給部4は、図3及び図4に示すように、排ワラ掻き込み用のパッカー6、結束紐供給用のニードル7、排ワラ集束圧感知用の感知ドア8等を備えて構成しているとともに、結節部5は、結節ビル9、結節紐ホルダ10、放出アーム11等を備えて構成している。これら紐供給部4及び結節部5は、結束装置1よりも脱穀装置2がわに位置する排ワラ細断装置12や脱穀ケース等に連結された一対の連結フレーム14A,14Bの一方と他方とに振り分けて取り付けている。そして、紐供給部4と結節部5とは、チェーン伝動機構15で駆動タイミングが結束作動時に同期するよう連動連結され、脱穀装置2がわより駆動力を得ている。
【0009】そして、図1及び図2に示すように、結節部5における結束空間Sに臨む箇所には、結節部5の結節ビル9、結節紐ホルダ10、放出アーム11等を支持する支持フレーム16に連結して紐案内板17を配設している。この紐案内板17は、ニードル7が結節部5へ紐供給移動できるように上下に貫通する紐案内孔18を形成して備えている。そして、左右一対の板金部材からなる阻止部材としてのリブ板19A,19Bを、紐案内板17の前後方向での中間部で横向き軸芯P周りで上下揺動自在に夫々枢支するとともに、図示しない巻きバネで下方に向けて弾性付勢している。
【0010】図3に示すように、前記チェーン伝動機構15を介して紐供給部4から伝動駆動され、さらに、前記結節ビル9及び結節紐ホルダ10を駆動操作するためのタイミングギア20の駆動軸21に、カム部材22を連設している。このカム部材22は、前記リブ板19A,19Bの下縁部に接当してリブ板19A,19Bを上方がわに揺動操作するものである。従って、このカム部材22は、駆動軸21、チェーン伝動機構15を介して、ニードル7の駆動機構23と連動連結しているのである。そして、カム部材22のリブ板19A,19Bへの接当のタイミングは、前記ニードル7が駆動開始して紐案内孔18に至る以前でかつパッカー6が結束空間S寄りに位置して集束排ワラa群を結束空間Sに集束保持した姿勢になるときに設定している。さらに、ニードル7が紐案内孔18に至る前に、リブ板19A,19Bを上方に持ち上げるようにカム部材22は作動して、ニードル7が紐案内孔18を通過する際に、リブ板19A,19Bが最も上方に持ち上がった状態になるようにカム部材22の作動タイミングを設定している。
【0011】上記構成により、ニードル7の紐案内孔18の通過時には、パッカー6を結束空間Sがわに寄せたときに両リブ板19A,19B間に押さえ込まれる排ワラaは、パッカー6と両リブ板19A,19Bとの協働によって、ニードル7の紐供給作動時にニードル7で紐案内孔22を通過するときに結節部5がわに連れ込まれないよう強く保持されることになる。また、結束空間Sに集束させた排ワラ量が標準よりも多い場合でも、リブ板19A,19Bとパッカー6とによる排ワラの押さえ込みは一時的なものであり、ニードル7が非作動状態ではリブ板19A,19Bが結束空間Sから退避するので、リブ板19A,19Bとパッカー6とに排ワラaが強く挟み込まれてロック状態になることも回避できる。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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