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発明の名称 歩行型田植え機のクラッチ操作構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−14625
公開日 平成6年(1994)1月25日
出願番号 特願平4−172525
出願日 平成4年(1992)6月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 蔵野 淳次 / 小池 康三 / 島隅 和夫
要約 目的
クラッチ操作が簡単であり、ハンドル支持を強固にしながら、旋回後の植え付け開始箇所を旋回前の植え付け終了箇所に揃えながら枕地旋回ができ、苗のせ時などの植え付けクラッチ入りが可能である歩行型田植え機を提供する。

構成
機体操向用クラッチを切りに操作すると、連係機構の作用によって植え付けクラッチも切りになる。この時、機体後端側を持ち上げていると、後接地フロート8の対機体下降と、自動クラッチ操作機構32とのために、第2連係リンク23に牽制機構24が自動的に作用し、機体操向用クラッチを入りに戻しても、植え付けクラッチが入りに戻らず、旋回終了後の機体を植え付け開始箇所まで自走直進させ得る。機体が苗植え付け開始箇所に達して機体後端側の持ち上げを解除すると、後接地フロート8の対機体上昇と、自動クラッチ操作機構32とのために、植え付けクラッチが自動的に入りに戻る。フック35を支軸32aに作用させると、機体後端側を持ち上げても、後接地フロート8を対機体上昇状態に保持して、植え付けクラッチを入りにできる。
特許請求の範囲
【請求項1】 機体操向用クラッチ(CL),(CR)の切り操作に連係して植え付けクラッチ(CU)が切りに切り換わる状態に前記機体操向用クラッチ(CL),(CR)と前記植え付けクラッチ(CU)とを連係する連係機構(20)を設け、前記連係機構(20)による前記機体操向用クラッチ(CL),(CR)の入り操作を許容しながら、前記連係機構(20)による前記植え付けクラッチ(CU)の入り操作を牽制する牽制機構(24)を設け、接地フロート(8)の走行機体に対する設定下降状態から設定上昇状態への切り換わりに伴って前記牽制機構(24)を自動的に解除操作し、かつ、前記植え付けクラッチ(CU)を自動的に入り操作する状態に前記接地フロート(8)、前記牽制機構(24)および前記植え付けクラッチ(CU)を連係する自動クラッチ操作機構(32)を備え、前記接地フロート(8)を前記設定上昇状態に保持するフロート支持手段(26)を作用状態と作用解除状態とに切り換え自在に備えてある歩行型田植え機のクラッチ操作構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植え付けクラッチおよび機体操向用クラッチを備える歩行型田植え機のクラッチ操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記歩行型田植え機において、従来、圃場端部での機体旋回いわゆる枕地旋回を行うに際し、機体操向用クラッチをそれ専用の操作レバーによって切り操作することにより、機体を自走によって旋回走行させ、植え付けクラッチをそれ専用の操作レバーによって切り操作することにより、植え付け部の駆動を停止するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】枕地旋回を行うに際し、操向用クラッチの切り操作と植え付けクラッチの切り操作を別々に行う必要があることから手間が掛かっていた。また、植え付けクラッチレバーは手を操縦ハンドルから放して操作するものであることから、植え付けクラッチの切り操作のために操縦ハンドルの支持が片手でしかできなくなっていた。この操作手間、および、ハンドル支持の問題を解消することが可能な操作技術として、たとえば実公平2−2175号公報に示されるものが提案されていた。すなわち、機体操向用クラッチの操作によって、植え付けクラッチをも連係して操作できるように両クラッチが連係され、枕地旋回時、旋回内側の車輪が停止するように機体操向用クラッチを切りに操作すると、これに連係して植え付けクラッチが切りになるのである。つまり、操縦ハンドルを握りながら操作できる操向用クラッチレバーにより、植え付けクラッチも切り操作できるのである。この操作技術を採用した場合、枕地旋回後の植え付け開始箇所と先の植え付け終了箇所とが揃いにくくなるか、機体を人為移動させる必要が生じていた。すなわち、機体の自走による旋回が完了した後、機体を自走によって直進移動させるべく、機体操向用クラッチをそれまでの切りから入りに戻し操作すると、この入り操作に連係して植え付けクラッチも切りから入りに戻ることから、機体を旋回自走の完了箇所から直進自走させると、この箇所から苗植え付け部の駆動が開始されて苗植え運動が始まることと、枕地旋回のために機体走行させる距離をいずれの旋回箇所におけるものも一定になるように揃えることは困難であることとから、植え付け開始箇所が先の植え付け終了箇所に対して機体前後方向に位置ずれしやすくなるのである。また、枕地旋回後の植え付け開始箇所が先の植え付け終了箇所と揃うようにするには、機体が旋回自走を完了してから所定の植え付け開始箇所に到達すると、この時に植え付けクラッチを入りに戻して苗植え付け部の駆動を開始する必要があることから、機体が旋回自走を完了してから所定の苗植え付け開始箇所に到達するまでは、植え付けクラッチが入りにならないように、かつ、機体の直進移動が可能なように、左操向用、右操向用いずれもの操向用クラッチを切りに操作しながら、機体を苗植え付け開始箇所まで人為的に押し移動させる必要が生じるのである。本発明の目的は、クラッチ操作が容易にできるとともに操縦ハンドルを両手で支持しながら、植え付け開始箇所が先の植え付け終了箇所に揃う状態に楽に枕地旋回ができ、しかも、苗のせ台への苗補給などが支障なくできる歩行型田植え機の操作構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による歩行型田植え機のクラッチ操作構造にあっては、目的達成のために、機体操向用クラッチの切り操作に連係して植え付けクラッチが切りに切り換わる状態に前記機体操向用クラッチと前記植え付けクラッチとを連係する連係機構を設け、前記連係機構による前記機体操向用クラッチの入り操作を許容しながら、前記連係機構による前記植え付けクラッチの入り操作を牽制する牽制機構を設け、接地フロートの走行機体に対する設定下降状態から設定上昇状態への切り換わりに伴って前記牽制機構を自動的に解除操作し、かつ、前記植え付けクラッチを自動的に入り操作する状態に前記接地フロート、前記牽制機構および前記植え付けクラッチを連係する自動クラッチ操作機構を備え、前記接地フロートを前記設定上昇状態に保持するフロート支持手段を作用状態と作用解除状態とに切り換え自在に備えてあることを特徴とする。
【0005】
【作用】作業走行時、接地フロートが接地反力のために機体に対して上昇してなる取り付け状態を前記設定上昇取り付け状態として設定し、枕地旋回時、機体後端側の持ち上げ操作のために接地フロートが機体に対して下降してなる取り付け状態を前記設定下降取り付け状態として設定する。枕地に達するに伴って左操向用または右操向用の機体操向用クラッチレバーを握り操作して、左操向用または右操向用の機体操向用クラッチを切りに操作する。すると、連係機構のために植え付けクラッチも切りになり、植え付け部が苗植え作動を停止しながら機体が自走によって旋回走行する。この時、機体操向用クラッチレバーは操縦ハンドルの支持をしながら操作できることから、操縦ハンドルを両手で支持し、機体を旋回走行にかかわらず安定するように支持できる。機体の旋回が終了すると、それまで切り側に操作していた機体操向用クラッチレバーを入り側に戻し操作する。すると、機体操向用クラッチが入りに戻って機体が自走によって直進移動する。この時、植え付けクラッチは牽制機構のために入りに戻らず、苗植え付け部は駆動停止のままになる。機体が直進自走するに伴い、旋回前の植え付け終了箇所に対して機体横方向に並ぶ植え付け開始予定箇所に到達すると、それまで持ち上げ操作していた機体後端側の下げ戻し操作をする。これによって接地フロートが前記設定上昇取り付け状態になり、これに伴い、自動クラッチ操作機構のために植え付けラッチがそれまでの切りから入りに自動的に戻って苗植え付け部が旋回前の植え付け終了箇所と揃う箇所を植え付け開始箇所として植え付け作動を開始する。苗のせ台への苗供給を行う際、苗のせ台が横送りのストロークエンドから外れた箇所に位置していると、フロート支持手段を作用状態に切り換えておく。すると、機体後端側を持ち上げ状態に操作しても、接地フロートが前記設定上昇取り付け状態のままになって自動クラッチ操作機構が植え付けクラッチを入りに操作するままになり、苗供給後の苗取り出しが苗の横端箇所から行われるように、苗のせ台を横送りストロークエンドに移動調整した状態にして苗供給できる。
【0006】
【発明の効果】機体操向用クラッチの切り操作をするだけで植え付けクラッチも切りにできるとともに、このクラッチ切り操作が操縦ハンドルから手を放さないででき、植え付けクラッチを切りにするための特別な操作手間を要しないで、かつ、操縦ハンドルを両手で支持して機体を旋回にかかわらず安定するように強固に支持しながら枕地旋回ができるようになった。さらには、機体の旋回終了後の直進移動を自走によって行わせて楽に枕地旋回できるようになり、しかも、植え付け開始箇所の植え付け終了箇所に対する位置調節を行うように、植え付けクラッチの入りへの戻しを任意のタイミングででき、枕地旋回前の植え付け終了箇所と枕地旋回後の植え付け開始箇所が極力直線状に揃う良好な仕上がりが得られるようになった。しかも、自動クラッチ操作機構の存在にかかわらず、必要に応じては、フロート持ち上げ手段によって植え付けクラッチを入りに保持しながら機体後端側を持ち上げることができ、苗供給後の苗取り出しが支障なく行われるようにしながら苗供給できるなど、有利なものになった。
【0007】
【実施例】図1に示すように、左右一対の走行用車輪1,1を駆動可能に備え、かつ、エンジンE、エンジンボンネット2、予備苗のせ装置3、操縦ハンドル4などを備える自走可能な走行機体の後部に、走行機体の横方向に並ぶ二つの苗植え付けアーム5,5、および、いずれもの苗植え付けアーム5に苗供給する一つの苗のせ台6を有する苗植え付け部を備えるとともに、走行機体の前側に配置の一つの前接地フロート7と、走行機体の後側に配置の左右一対の後接地フロート8,8を走行機体の底部に付設してある。そして、左右車輪1,1の間に位置する肥料タンク9、左右一対の作溝器10,10などを備える施肥装置を、苗植え付けアーム5の苗植え運動に連動して粉粒状肥料を肥料タンク9から作溝器10に供給することによって、いずれもの苗植え付けアーム5による苗植え付け箇所の付近に肥料供給するように構成して走行機体に付設し、もって、2条の苗植え作業ができるように、かつ、施肥作業が同時にできるように施肥装置付き歩行型田植え機を構成してある。予備苗のせ装置3は、図7に示すように、エンジンボンネット2に立設した前支柱枠3a、走行機体に立設した後支柱枠3b、および、前支柱枠3aと後支柱枠3bとにわたって取り付けるとともに、苗箱を受け止め支持するように形成した苗箱支持枠3cによって構成してある。苗箱支持枠3cの後端部箇所と、この箇所より前側に位置する箇所とに、後支柱枠3bに対するフック部3dまたは3eを備えさせ、エンジンボンネット2を後端側に配置に軸芯まわりで上下に揺動操作して下降閉じ姿勢にした際には、後側のフック部3dを後支柱枠3bに引っ掛けることによって、苗箱支持枠3cが苗箱収納姿勢で後支柱枠3bに付いて予備苗収容が可能になるように構成してある。エンジンボンネット2を上昇開姿勢にした際、前側のフック部3eを後支柱枠3bに引っ掛けることにより、苗箱支持枠3cがエンジンボンネット2を上昇開放姿勢に引っ張り支持するように構成してある。つまり、苗箱支持枠3cを支持部材に利用してエンジンボンネット2の開放支持ができるようにしてある。左右車輪1,1それぞれの伝動ケース11に連動ロッド12などでなる連動機構を介して油圧シリンダ(図示せず)を連動させるとともに、この油圧シリンダが伝動ケース11を軸芯Y1 まわりで走行機体に対して上下に揺動操作することによって、左右車輪1,1を走行機体に対して昇降操作するように構成してある。前接地フロート7を後端側に配置の軸芯X1 まわりで走行機体に対して上下に揺動するように構成し、前接地フロート7の前端側を、連動ロッド13などでなる制御機構を介して前記油圧シリンダのコントロールバルブ(図示せず)に連動させるとともに、前接地フロート7の後端側の走行機体に対する高さが設定範囲になる状態に、前記制御機構がコントロールバルブを自動的に切り換え操作するように構成してある。つまり、苗植え付けアーム5による苗植え深さを前接地フロート7の走行機体に対する取り付け姿勢に基いて検出し、この検出深さが設定範囲になる状態に走行用車輪1を走行機体に対して昇降制御するように構成し、これにより、走行車輪1の耕盤凹部への入り込みや耕盤凸部への乗り上がりにかかわらず、苗植え深さをほぼ一定に維持しながら作業できるようにしてある。
【0008】エンジンEの機体後方側に位置するミッションM1に、図2および図3に示す操作アーム14aまたは14bを有する一対の操向クラッチCL,CRを入り側に自己復帰するように構成して備えさせるとともに、操向クラッチCL,CRのいずれにおいても、操作アーム14aまたは14bは、機体前後方向の軸芯まわりで上下に揺動操作することによって図3に実線で示す下降入り位置ONと点線で示す上昇切り位置OFとに切り換わり、この操作アーム操作に伴い、操向クラッチCLまたはCRが入りになってエンジンEから左側または右側車輪1への伝動を入りにしたり、操向クラッチCLまたはCRが切りになってエンジンEから左側または右側車輪1への伝動を切りにするように構成してある。すなわち、操向クラッチCL,CRは、左右いずれか一方の車輪1への伝動を切ることによって走行機体を左向きまたは右向きに操向操作し、左右いずれもの車輪1,1への伝動を入りにすることによって機体を直進向きに操向操作するのである。図3に示すように、一方の操向クラッチCLの揺動操作アーム14aにクラッチワイヤ15aを介して連動させた操向クラッチレバー16aと、他方の操向クラッチCRの揺動操作アーム14bにクラッチワイヤ15bを介して連動させた操向クラッチレバー16bを、操縦ハンドル4の左側または右側の握り部の付近にその握り部を支持しながら操作できるように配置して取り付けてある。つまり、一方の操向クラッチレバー16aにより一方の操向クラッチCLを入り切り操作し、他方の操向クラッチレバー16bにより他方の操向クラッチCRを入り切り操作することによって、走行機体の操向操作をするのである。走行機体の後端部に位置する植え付けミッションM2に、図2に示すような操作軸17を有する植え付けクラッチCUを備えさせるとともに、操作軸17は、機体前後方向に摺動操作することによって図2に実線で示す入り位置ONと点線で示す切り位置OFとに切り換わり、この操作軸操作に伴い、植え付けミッションM2が入りになり、植え付けアーム5が苗植え作動をし、かつ、苗のせ台6が苗供給作動をするように、エンジンEからの回転動力を苗植え付け部に伝達したり、植え付けミッションM2が切りになり、植え付けアーム5が苗植え作動を停止し、かつ、苗のせ台6が苗供給作動を停止するように、エンジンEから苗植え付け部への伝動を停止するように構成してある。
【0009】図2に示すように、走行機体のフレーム部分18に支持部材18aを介して軸芯X2 まわりで揺動可能に支持させた第1連係リンク21、連係ワイヤ22、走行機体のフレーム部分19に支持部材19aを介して軸芯Y2 まわりで揺動可能に支持させた第2連係リンク23により、操向クラッチCLおよびCRと植え付けクラッチCUとの連係機構20を構成し、図2および図4に示すように、前記フレーム部分19に支持部材19bを介して支持させた牽制具24aと、この牽制具24aに作用する牽制スプリング24bとにより、植え付けクラッチCUに対する牽制機構24を構成してある。図5に示すように、左右一対の後接地フロート8,8を両端側に各別に連結した1本のフロート支持杆31のための機体前後方向の支軸32aと、揺動リンク32bと、連動用ワイヤ32cとにより、植え付けクラッチCUのための自動クラッチ操作機構32を構成し、もって、枕地での機体旋回が操作容易にかつ楽に、しかも、旋回前の植え付け終了箇所と旋回後の植え付け開始箇所が機体横方向に直線状に揃うようにしながらできるようにしてある。すなわち、操向クラッチレバー16aまたは16bによる操向クラッチCLまたはCRの切り操作を行うと、操向クラッチレバー16aまたは16bの握り操作によるクラッチワイヤ15aまたは15bの引っ張り操作のために操作アーム14aまたは14bが下降入り位置ONから上昇切り位置OFに切り換わる。この時、操作アーム14aまたは14bの揺動軸芯に対してクラッチワイヤ15aまたは15bが連結している側とは反対の遊端側が第1連係リンク21の一方の遊端側に押圧作用し、このために第1連係リンク21が揺動して連係ワイヤ21を引っ張り操作し、第2連係リンク23が揺動して操作軸17を入り位置ONから切り位置OFに摺動操作する。これにより、連係機構20は、操向クラッチレバー16aまたは16bによる操向クラッチCLまたはCRの切り操作に連係して植え付けクラッチCUを入りから切りに切り換えることになる。尚、前記植え付けクラッチCUの操作軸17は、機体後部に備えた植付けクラッチレバー(図示せず)に連係したクラッチワイヤ30にリターンスプリング26を介して連動連結してあり、植付け作業中はクラッチワイヤ30を後方に引き操作状態に維持してあり、上記のように第2連係リンク23を揺動して操作軸17を強制的に切り位置OFに摺動操作すると、リターンスプリング26が弾性変形して操作軸17を入り位置ONに復帰付勢する。牽制具24aが支持部材19bによる枢支軸芯まわりで揺動し、図4に実線で示すように牽制具24aの作用端部Sが第2連係リンク23の前側に接当する牽制位置になると、牽制具24aが第2連係リンク23に対するストッパーになり、第2連係リンク23の操作軸17を切り位置OFから入り位置ONに切り換える方向の揺動を阻止することにより、牽制機構24が牽制作用状態になる。牽制作用状態になった牽制機構24は、操向クラッチレバー16aによる操向クラッチCLの入り操作、および、操向クラッチレバー16bによる操向クラッチCRの入り操作を許容しながら、前記連係機構20による植え付けクラッチCUの入り操作を牽制する。すなわち、第2連係リンク23に牽制作用することにより、操向クラッチレバー16a,16bの入り側への操作に伴って操作アーム14a,14bが上昇入り位置ONに切り換わることを可能するのである。そして、操向クラッチCLまたはCRの入り操作が行われて操作アーム14aと14bのいずれもが第1連係リンク21に対する押圧操作を解除しても、リターンスプリング26による第2連係リンク23のクラッチ入り側への揺動操作を不能にするのである。尚、図2に示すリターンスプリングSPは、植え付け作業中、クラッチワイヤ30を緩め操作されると、第2連係リンク23をクラッチ切り側に操作して植え付けクラッチCUを切りに操作するものである。牽制具24aが支持部材19bによる枢支軸芯まわりで揺動し、図4に点線で示すように牽制具24aの作用端部Sが第2連係リンク23に対してその横側に位置ずれする牽制解除位置になると、牽制機構24が牽制解除状態になる。すなわち、第2連係リンク23がリターンスプリング26のために揺動して操作軸17を切り位置OFから入り位置ONに切り換え操作することを可能にする。牽制スプリング24bは牽制具24aを前記牽制位置に揺動付勢することにより、第2連係リンク23が植え付けクラッチCUの切り操作を行うと、牽制機構20は前記牽制作用状態に自動的に切り換わるように構成してある。フロート支持杆31のための支軸32aは、走行機体のフレーム部分19が備えるフロート支持部33の支軸挿通孔の長孔形状に起因してフロート支持部33に対して昇降するように構成してあることにより、走行機体の後端側を車軸芯まわりで揺動昇降操作し、これによって後接地フロート8に作用する接地圧が変化すると、後接地フロート8に作用する接地反力や後接地フロート8などの自重のために支軸32aがフロート支持部33に対して昇降し、かつ、後接地フロート8の前端側を走行機体に連結してある図1の屈伸リンク34が屈伸することにより、後接地フロート8が走行機体に対して上昇取り付け状態と下降取り付け状態とに昇降する。枕地旋回のために走行機体の後端側が持ち上げ操作された際、その機体持ち上げのためになるものとして予め設定してある下降取り付け状態に後接地フロート8が対機体下降すると、支軸32aのフロート支持部33に対する下降と揺動リンク32bに対する貫通とのために揺動リンク32bがフロート支持部33による機体前後方向の枢支軸芯X3 のまわりで下降揺動して連結ワイヤ32cが弛み状態になり、牽制具24aが牽制スプリング24aのために前記牽制解除位置から前記牽制位置に切り換わる。そして、枕地旋回を終えて植え付け走行のために走行機体の後端側を下げ戻し操作した際、その機体下げのためになるものとして予め設定してある上昇取り付け状態に後接地フロート8が対機体上昇すると、支軸32aがフロート支持部33に対して上昇して揺動リンク32bが上昇揺動するために連結ワイヤ32cが引っ張り状態になり、連結ワイヤ32cの引っ張り力のために牽制具24aが前記牽制位置から前記牽制解除位置に切り換わり、第2連係リンク23がリターンスプリング26のために操作軸17を切り位置OFから入り位置ONに切り換え操作することにより、後接地フロート8が走行機体に対する前記設定上昇状態から前記設定下降状態に切り換わると、これに伴って牽制機構24が牽制作用状態に自動的に切り換わり、後接地フロート8が走行機体に対する下降取り付け状態から上昇取り付け状態に切り換わると、これに伴って植え付けクラッチ操作機構32が前記牽制機構24を自動的に解除操作し、かつ、植え付けクラッチCUを自動的に入り操作するのである。つまり、植え付け作業に伴って機体が枕地に達すると、旋回内側の操向クラッチレバー16aまたは16bを握り操作して、旋回内側の操向クラッチCLまたはCRをそれまでの入りから切りに切り換え操作するとともに、走行機体の後端側を持ち上げ操作する。すると、連係機構20の作用によって植え付けクラッチCUがそれまでの入りから切りに切り換わるとともに、牽制機構24が牽制作用状態になり、苗植え付けアーム5および苗のせ台6が作動停止しながら機体が旋回走行する。機体の旋回走行による向き変更が完了すると、それまで行っていた操向クラッチレバー16aまたは16bの握り操作を解除し、切りにしていた操向クラッチCLまたCRを入りに戻し操作する。すると、左右いずれもの車輪1が駆動状態になって機体が自走によって直進移動する。この時、機体後端側の持ち上げ操作を維持することにより、牽制機構24が牽制作用状態にあって植え付けクラッチCUが切りのままになり、苗植え付けアーム5および苗のせ台6がまだ作動停止状態にある。機体が直進走行し、旋回前の苗植え付け終了箇所に対して機体横方向に直線状に並ぶところの予定植え付け開始箇所に達すると、これに伴って持ち上げ操作していた機体後端側を下げ戻し操作する。すると、自動クラッチ操作機構32の作用によって植え付けクラッチCUがそれまでの切りから入りに戻り、植え付けアーム5および苗のせ台6が作動を開始して、予定植え付け開始箇所を実際の植え付け開始箇所として苗植え付け作業が再開できる。
【0010】図5に示すように、前記支軸32aに作用するフック35を前記フロート支持部33に付設し、このフック35を使用することにより、植え付けクラッチCUを入りに維持しながら機体後端側を持ち上げることができるようにしてある。すなわち、フック35をフロート支持部33による枢支軸芯まわりで揺動操作し、図6に実線で示す如く支軸32aに引っ掛けると、走行機体後端側の持ち上げをしても支軸32aを下降しないように係止支持することにより、後接地フロート8を走行機体後端側の持ち上げにかかわらず前記設定上昇取り付け状態に吊り上げ保持するよう後接地フロート8に対して保持作用する状態になり、図6に仮想線で示す如くフック35の背後側に支軸32aが位置するようにすると、支軸32aに対する係止支持を解除することにより、走行機体後端側の持ち上げや持ち上げ解除に伴って後接地フロート8が走行機体に対して昇降することを可能にするように後接地フロート8に対する保持作用を解除する状態になる。つまり、枕地旋回時には、フック35を作用解除状態に切り換えておくことにより、後接地フロート8の対機体昇降に伴う自動クラッチ操作機構32による植え付けクラッチCUの自動操作が可能になる。そして、苗のせ台6に苗供給する時など、必要に応じてフック35を作用状態に切り換え操作すると、機体後端側の持ち上げ操作をしても、かつ、自動クラッチ操作機構32の装備にかかわらず牽制機構24が牽制作用状態に切り換わらなくて植え付けクラッチCUの入り操作が可能になる。
【0011】〔別実施例〕前接地フロートと後接地フロートに替え、機体前後方向に長い一つの接地フロートを採用して実施してもよい。
【0012】前記フック35に替え、フロート支持杆31に作用するストッパーピンなど、具体構成が各種異なる手段を採用して実施してもよい。したがって、これらをフロート支持手段35と総称する。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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